老舗の強みを生かした新鋭カフェバー|ペドーネ / カフェ・ド・ピオン|大倉山

東急東横線、大倉山から歩いて2分ほど。モダンな外観と大きな窓で解放感のある「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」。

お話を伺ったのは、オーナーの塩坂圭さん。圭さんのご実家は、1988年にOPENした大倉山の老舗パティスリー「パティスリーピオン」

ウインドサーフィンのプロ選手として活躍していた経歴を持つ、異色のパティシエがOPENさせたのが今回ご紹介するお店ペドーネ / カフェ・ド・ピオン

2020年5月にピオンのケーキが食べられるカフェ「カフェドピオン」をOPENさせた後、2021年10月にバール部門「ペドーネ」をジョインする形でリニューアルオープン。

現在カフェとイタリアンの二面の顔を持つ「ペドーネ / カフェ・ド・ピオンとして、多くのファンを魅了している、新鋭人気店です。

左:パティシエ、景(かげ)さん|真ん中:オーナー、塩坂圭さん|右:シェフ、吉田さん

文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar


親から子へ子から孫へ、受け継がれる味に

母体の大倉山の老舗パティスリー「パティスリーピオン」は、圭さんのお父さまがオーナシェフを務め、1988年に創業したお店。

店内には、種類豊富な生菓子、焼菓子やチョコレートなどが並び、1日中お客さまが絶えず訪れる、大倉山のまちに根付いたパティスリー

「大倉山」というネーミングのケーキや、大倉山ハチミツを使った焼菓子などが並ぶ。

圭さん:「ケーキに使わせていただいている果物は、全国各地の契約農家さんから直接仕入れをさせていただいています。

市場に出回らないような品質の良い果物を使用することができているのは、これまで培ってきた“契約農家さんとの関係が築けているからこそ”だと思っています。」

日常のケーキから、特別な日のケーキまで種類豊富な美しいケーキたち。

「お店と共に自分自身も年を重ねて、子供を持つ親になった今。お店に来てくださるお客さまが『小さい頃に食べていた味を子供にも食べさせたい』と、

ケーキを買いに来てくださる姿を見るのがとても嬉しいんです。

この地域で長くお店を営ませていただいているからこそ、感じられる喜びです。いつ来ていただいても、変わらない味がここに来ればある。そんなお店を続けていけたら、と。ピオンのケーキをもっと気軽に食べられるお店を作りたいと『カフェ・ド・ピオン』の開店を決めました。」

ここ「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」では、「パティスリーピオン」で作られたケーキや焼菓子を、イートインやテイクアウトで楽しめます。

取材に伺った日も、お客様がケーキを求めに立ち寄られ「ここでピオンさんのケーキを食べていけるのは嬉しいわ。」と話されている姿が印象的でした。

老舗の味を気軽に楽しめるカフェスペースとしてケーキをイートインする方も多くいらっしゃいますが、夜のディナータイムにも、ウィンドウに並ぶケーキを楽しめるので、お食事を楽しんだ後のデザートとしても利用できるのは、嬉しいサービス。

強みを生かした逸品たち

母体が老舗パティスリーだからこそ実現できるのが、契約農家さんから直送されたフルーツを使ったいイタリアン。

バルサミコ酢とイチゴの酸味、ナッツの食感。五感で楽しめる前菜。見た目も華やかで美しい。

トレビス、いちご、ブルーチーズのサラダ』は、トレビスの苦味とブルーチーズの塩味、熟成バルサミコと一緒にいただく、新鮮なイチゴ。ビールやワインと一緒にいただきたくなる逸品。

季節の果物を料理に取り入れていくのができるのは、パティスリーでの長年培ってきた経験がるからこそで、季節によって使われる果物も変わるのも、訪れる楽しみのひとつに。

こちらは、『ホタルイカと魚介出汁のアランチーニ』。アランチーニとは、ライスコロッケのこと。

ナイフを入れると、とろーりチーズがたっぷり!ホタルイカがいい役していて、これもお酒が進んでしまうやつ!!

ホタルイカのワタを味のベースに魚介の出汁の旨味、中にはモッツァレラチーズを忍ばせている、初めての感覚のライスコロッケ。これ、絶品でした。

最後にご紹介するのは、お店自慢の看板メニューでもある沖縄ロイヤルポークを使った『ポルケッタ』

これは、絶対食べてほしい。手間暇かけて作られているハーブとスパイスが、ロイヤルポークと相性抜群!ビールやワインと一緒にぜひ!!

通常よりも30日間長く手間暇をかけて飼育することにより、肉質がきめ細かく柔らかな仕上がりが魅力の「沖縄ロイヤルポーク」。飼育の餌にもこだわっているため特有の臭みがないのも特徴です。

そこに数種のハーブとスパイスを練り込んで塊のまま豪快に巻いて焼く、イタリア定番のお肉料理。

シェフ|吉田さん:「メニューを考えるときは、季節感と、旬の食材をベースに色んな調理方のアプローチを日々模索しています。

基本はイタリアンのアプローチではあるのですが、料理の師匠は和食の人だったので、和と融合させたり、暑かったらエスニック要素を入れてみたり。」

手元にあるお肉は、大倉山人気精肉店「肉のヤマザキ」さんの和牛。地元の店舗さんとの繋がりも大切にされています。

「イタリアのワインやランブルスコ、日本のクラフトビールなどのドリンクメニューも豊富に取り揃えているので、お料理とのマリアージュをお楽しみください!」

友達の家に遊びに来るような感覚で

ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」の店内の壁の色は一面青色。

これは、圭さんがウインドサーフィンのプロ選手として活躍していたことから、海や空の色をイメージして選んだものなんだとか。

開放的で爽やかの雰囲気の店内イートインスペースのほかに、カウンター席やテラス席も用意されているので、色々なシーンで利用可能。

圭さん:「とにかく、気張らずに気軽に遊びに来てもらえるお店を作りたくて。このお店自体が、ケーキが食べられるし、カフェ利用もできるし、お酒も飲めるし。どうやって使っていただいてもいいんですよ(笑)

ご家族連れでいらしたお客様で、お子さんはケーキを食べながら宿題してて、ご両親はお酒を楽しんで、という風にご利用されている方がいて。そんな風に、友達の家に遊びに行くような感覚でふらっと立ち寄れることができるお店でありたいと思っています。」

一人でサクッと立ち寄れる雰囲気と価格設定が嬉しい。

ペドーネ / カフェ・ド・ピオンにainiko

ランチ、ディナー共にを利用させていただいたことがありますが、とにかくスタッフの方の雰囲気がいい!

さりげなく今日のおススメ料理を教えてくれたり、料理に合う飲みものを、楽しくわかりやすく複数提案してくれたり。

初めて訪れたのに、温かく出迎えてくれるお話の仕方と接客で、すぐに溶け込めるアットホーム感。その居心地の良さと、お料理と飲み物の美味しさに「すぐにまた来たい。」と思ったほど。

シェフ|吉田さん:「僕にとって“外食はとても楽しい時間”なので、お客さんにとってもお店にいる時間がほんの少しだけでも日常の中のいい時間になってくれれば、めちゃくちゃ嬉しいんです!

色んな背景をもった人が一つの空間にいて、それぞれがそれぞれの楽しみ方をしてる風景を見ることが、働いていて楽しいと感じるときですね。」

景さんの笑顔と接客も大好きです!

ひとりでも、デートでも、家族団らんでも、色々なシーンで気兼ねなく利用できる、老舗の強みを生かした新鋭カフェバー「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」。

こんなお店がまちにあると嬉しい。そんなお店です。

ペドーネ / カフェ・ド・ピオン
住所:〒222-0037神奈川県横浜市港北区大倉山2-4-10リンモビル101
Instagram:@cafe_de_pion_pedone
パティスリーピオン
住所:〒222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山3-2-2
Instagram:@pion_1989
WEB https://www.pion1989.com/
(2022/4/20)

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