地域の方に愛されて10年。帰ってきたくなる裏白楽の居酒屋|まつたろう|白楽


東急東横線 白楽駅、六角橋商店街の賑わいの西口とは反対側の東口を左手 妙蓮寺方面に坂を下ること0分。

”◯に松” と描いた提灯が目印の居酒屋「まつたろう」があります。

「食べてくださるお客さんの気持ちで料理を作り、笑顔で帰ってもらいたい!」

そんな思いで手作りにこだわり、地元の方々に愛されてきたアットホームな居酒屋さんのご夫婦を紹介します。

白楽駅東口を妙蓮寺方面に坂を下ると目に飛び込んでくる◯に松の提灯が目印。

駅前の立地の良さとレトロな雰囲気が気に入ってここにお店をオープンして10年。

その間に白楽駅も様変わりし東口側にもお店が増え賑やかになり、いつしか「裏白楽」とも呼ばれているとか・・!?

家族ぐるみで長く通うお客さんも多いまつたろうはお料理の美味しさはもちろんのこと、仲の良いオーナー夫婦も魅力の一つ。

そんな素敵なオーナー夫婦の 松内信行さん 浩美さん に会いに行きました。

文章:hakurakureport 写真:myourenjar 構成:myourenjar


白楽に縁を感じ「まつたろう」誕生。

ーーー白楽にお店を構えようと思ったきっかけを教えてください。

信行さん:もともと白楽の近くで働いていたので友人もいたし土地勘もあったのと、駅近でちょっとレトロな雰囲気が気に入って。

「まつたろう」というお店の名前の由来は、ご主人のひらめきなんだとか。角のない丸い印象のネーミングが親しみやすいですね。

ーーー地域の方に愛されて10年、一番大事にしてきた事は何ですか?

信行さん:何より手作りで、食べたい人の気持ちになって作ることですね。

浩美さん:そうですね、お客さんには笑顔で帰ってもらいたいですからね。

人気メニューと旬の食材を使った季節メニューが並びます。達筆な手書きメニューは奥様の浩美さん担当。 お店の雰囲気作りに欠かせない手書きメニューです。黒板のお魚は毎日仕入れに行っているので新鮮!
それにしても手作りなのになんてリーズナブル・・・

ーーーメニューを拝見すると、定番のものと季節によって旬のものを出したりされてますよね。メニューはどのように決めているのですか?

信行さん:10年間ほとんど変わらないメニューもありますが、僕が毎日仕入れに行くので旬のメニューを考えて作り2人で試食します。どちらかが「ん??」となったら、お客様にはお出ししません。

イメージ以上のものが出来たときはもう快感ですね。

人気メニューの「とうもろこし しんじょ揚げ」はとうもろこしの実のみを桂剝きして魚のすり身を詰め揚げたものです。 とうもろこしの甘味とプリっとしたしんじょが本当によく合います! 秋は椎茸にぶぶあられをまぶしたしんじょ揚げ、冬は蓮根の海老しんじょ と季節によって食材を変えているのも旬の味を大事にしているまつたろうさんらしさです。
「冷たい夏野菜とイワシのトマト煮」トマトで煮ているけどイタリアンのラタトゥイユと違うポイントは鰹出汁と山椒。 一味ちがう和風ラタトゥイユです。レモンを添えて爽やかに!
お酒は実際飲んだりネットなどで評判のものはとりあえず買ってみるそうで、日本酒に関しては季節の味も大事にしているそうです。日本酒、焼酎のラインナップが豊富です。

目標だった自分のお店、今は夫婦二人三脚で。

ーーー信行さんはずっと飲食関係のお仕事をしてきたんですか?

信行さん:10代の頃はバンドでギターやってまして、飲食のバイトをしながらライブハウスで活動していたんですが、飲食の世界や料理が面白くなってきて、その道に入りました。

浩美さん:私もバンド活動していたんです。バイトしていた和食屋の板さんで入ってきたのが縁で、休みの日にたまに一緒にスタジオに入ったりするようになったんです。

黙々と料理を作っている印象の信行さんですが、実はとても気さくで明るいマスターです!

ーーーバンドから飲食の道に入った修行時代のお話を聞かせてもらえますか。

信行さん:僕は30歳くらいの時から本格的に板前として修行を始めたのですが、振り返ると大変な時期もありましたが、とても勉強になりました。

修行時代があるからこそ、夢だった自分のお店を持てたことがとても嬉しいし、続けることができています。

相性の良さも納得!本当に仲の良いお二人です。

ーーーそうなんですね、当時はお休みどころではありませんでしたね。自分のお店を持った今はお休みの日はどのように過ごしているんですか?

お二人:お休みの日もお店で仕込みをしたり掃除をしたりしてますね。自分のお店だから楽しいです!

ーーーとても仲の良いお二人ですもんね!

お二人:よく言われます(笑)ずっと一緒にいるから相性がいいのかな?ケンカもあまりしないし。別にイチャイチャっていう訳ではないですけど(大笑)


このまちの人に恵まれていること

オープンから10年、周りの環境の変化を見守りながらお客さんの喜ぶ顔を糧に今後も淡々とこなしていきたいと語るご夫婦。

コロナ禍はテイクアウト中心の営業に時間短縮など、お客さんのいない辛い時間も乗り越えてきました。会話の端々にお客さんと接するのが何より楽しい気持ちが伝わってきます。

ーーーお客様は、このまちの方が多いのですか?

浩美さん:はい、このまちの方が多いです。中には、オープン当時からずっと通い続けてくださるお客様もいらっしゃいます。

コロナ禍中では手探りでテイクアウトを頑張っていましたが、常連さんをはじめ、まちの方たちが応援してくださり、本当に有り難かったです。

お店の準備をしていると下校途中の小学生が表の提灯を見て「わーーー!まつたろうだ!まつたろう!」って叫んでいってくれたりする姿も嬉しいです。ひらがなで読みやすいんでしょうね。

最初お一人でお越しになって、次は奥様連れて、お子さんが生まれて連れてきてくれて。という方とか、10年前小さかったお子さんが中学生になっていたり、就職した報告をしに遊びに来てくれたり。

お客様と、このまちと一緒に時間の経過を過ごせていることを感じられるときが何よりも嬉しいです。

アルバイトの方も家族のような関係性で、卒業後社会人になっても時々顔を出してくれてくれるのは嬉しですね。

ーーー最後にこの記事をお読みの方にメッセージをお願いします。

信行さん:決して敷居の高い堅苦しい店ではないので気軽に来て下さい。ご家族でお食事などにもどうぞお気軽に!

浩美さん:白楽のある居酒屋さんは40年も続いていて、そこのお母さんは80歳過ぎでも頑張っているので私も目標にしたいと思っています!

ーーー私もあと30年通わなくちゃ!(笑)

今日はお休みのところ色々お話を聞かせていただきありがとうございました。

2階席は落ち着いた雰囲気。家族連れでもゆっくり過ごせます。

「まつたろう」に ainiko

決して目立ちはしないけれど「裏白楽」の中心的存在の「まつたろう」さん。ご夫婦の人柄とアットホームな雰囲気が、また暖簾をくぐりたくなってしまい、口コミの高さも納得です。

「人に恵まれてますね」嬉しそうに語るお二人に笑顔が溢れます

将来のことを伺った際に「淡々とこなしていきたい」 とおっしやっていたのがとても印象的でした。10年間お店をやっているとコロナ禍のピンチなど色々あったのではないかと思われますが「今後も淡々と」とブレない姿勢に自信と日々の努力を感じました。今後も新しいメニューでお客さんの驚く顔が楽しみです。

一方、若い頃はバンドを組んで音楽に熱中していた熱い一面も・・音楽好きの方はお酒を飲みながら音楽の話を語ってみるのも面白いかもしれないですよ!


まつたろう
住所:神奈川県横浜市神奈川区白楽103
Instagram:@matsutarou100r9

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