食で健康を支えたい!街の食堂が作るこだわり弁当|弁当kachakacha|大口

8時半の開店後、瞬く間にお弁当が売れ午前中には完売することも珍しくない、大口の人気お弁当屋「弁当kachakacha」。

kachakachaのお弁当は、一つ一つのおかずがとても丁寧に作られていて、彩りも良く、見ただけでそのおいしさが伝わり、わくわくするものばかり。

玉子焼きや炊き込みご飯は出汁から取り、タルタルソースのゆで卵はざるで裏ごししたり。作り手の心意気や、こだわりを感じます。

店内には昔から少しずつ集めた美香さんのお気に入りが並びます。

今年(2022年)の9月で20周年を迎える地元の人気店「弁当kachakacha」店主の花好美香さん、花好隆介さんご夫婦に会いにいきました。

文章:あっきー 写真:myourenjar 構成:myourenjar


古い貸倉庫を街で人気のカフェに

―――現在のお弁当販売スタイル「弁当kachakacha」が始まる前にやられていたカフェ「食堂kachakacha」を始めた経緯は?

美香さん:「飲食に携わったのは、長男が1歳の頃(美香さんは24歳と18歳のお子さんのママでもあります)。 いずれお店をやるつもりで、2軒の飲食店で働いていました。今は、もうどちらもなくなってしまったのですが、自由が丘にあった小さなカフェバーと大口通商店街の昔ながらの喫茶店です。」

「カウンターと3席くらいの小さなお店で、サイフォンでコーヒーを淹れたり。トーストとか、サンドイッチやナポリタンなどの簡単なものを作っていました。こういう感じのお店ができたらなぁと、働きながら修行させていただいていた感じです。」

自分の店を開くのに物件探しをしている頃、偶然見つけた物件が現店舗の場所。こちらは古い貸倉庫だったそう。

当時、不動産屋さんは、倉庫だから飲食店をやるには・・・と難色を示していたそうですが、美香さんは、天井も高いし、改装すればいい感じになるのでは、と手ごたえを感じていたのだとか。

そして、古い貸倉庫を改装し、当時流行っていたテイストのアジアン風のカフェバー「花茶香茶カフェ」を2002年9月にオープンしました。

ナチュラルテイストにDIYした店舗。ハンドメイドの作品などを販売するイベントやワークショップなどを開催していた時期も。

美香さん:「この辺りのお客様は、カフェよりも食堂。コーヒー飲んでゆっくりというよりもご飯を食べることを求められていたので、

地域の方どなたでも利用しやすい、ランチタイムをメインにした「食堂kachakacha」のスタイルに切り替えていきましたね。」

人気カフェとして愛されていた「食堂kachakacha」は、その後「弁当kachakacha」へと生まれ変わることとなります――――

弁当カチャカチャの誕生ストーリー

―――「食堂kachakacha」は、ハイクオリティカフェで大ファンだったのですが、今後、営業再開などはされないのでしょうか?

美香さん:「緊急事態宣言が出た2020年4月7日の夜、明日からどうすればいいか、スタッフ全員で相談したんです。

お弁当箱などの資材も足りなくなってきたし、食材の仕入れと仕込みで翌日は一日休みにして、その次の日のオープンの時間までに、できるだけたくさんのお弁当を作ることにしました。

4月9日の朝11時のオープン時にはお弁当を求める大行列ができていて、それを見たときは鳥肌が立って泣きそうになりました。」と当時を振り返ります。

弁当カチャカチャのロゴ入りののれんは、ご主人の花好隆介さんがデザイン

「たくさん用意したお弁当がありがたいことに、15分で売り切れてしまって。

皆さん口々に、「大変だろうけれど頑張って」と声を掛けてくださったり、常連さんが買いに来てくださったり、『お客様がいま求めているものはお弁当なんだな』と。

確信を持って“弁当カチャカチャ”として、スタートしました。」

土日は早い時間帯での売り切れも多いので、予約がオススメ。

美香さん:「弁当屋になってからは、毎日19時半に寝て、夜中の2時に起きる生活ですが、それでも身体が元気なのは食事のおかげだと思っています。食べたもので身体ができているというか。

だから、この街の人たちにもしっかり食べてもらいたいんです。

添加物がたくさん入ったものや、出来合いのものだけで済ませて欲しくない。食を通して健康を。という想いが強いです。」

食堂kachakachaの頃に定食で出していたメニューを軸にレパートリーを増やし、お弁当として生まれ変わった「弁当kachakacha」は、毎日15種類程のお弁当がずらりと並びます。

「kachakachaのお弁当を楽しみにしてくださる方のために、気持ちを込めて、一つ一つを大事に作るようにしています。

食堂を再開しないんですか?という声は多くいただきますが、“二兎を追うものは一兎をも得ず。”しばらくはお弁当専門でやっていくつもりです。

今やるべきことを見出してやる。真っすぐな美香さんの人柄が垣間見れる瞬間でした。

美香さんやスタッフもイチオシ!私が一番好きな塩鮭と鶏の唐揚げ明太子のり弁

唯一無二のこだわりのお弁当

元々健康志向だったご夫婦ですが、お弁当屋を始めてから更に強く意識するようになったのだとか。

食材を切る工程から、ご飯は基本的に十五穀米を使用し、既製品の合わせ調味料や、冷凍食品などは一切使わないこだわりよう。

―――お弁当作りやお店を続けていく上で大切にしていることはありますか?

隆介さん(以下りゅうさん):「弁当専門店にするとき、「のり弁をやりたい」と直感が働いて。よくあるのり弁は、大抵冷凍品の白身魚のフライが入っているけれど、そんな“普通ののり弁”は嫌なので(笑)、自然とこういう形の「のり弁」が生まれました。

「カチャカチャではすべて一から手作りのお弁当。“自分たち自身も罪悪感なしに食べられるものをお客様にも食べてもらいたい”という想いで作っています。」

人気ののり弁はご飯が見えないほどおかずがモリモリ!

りゅうさん:「この狭い大口という街で、他にないような、唯一無二のお店をやりたい。他では食べられないようなもの、他にはないものを常に考えています。尖った存在でいたいというか、なんでも普通じゃないのが好き。ずっとそんな感じなんです(笑)」

美香さん:「今は随分落ち着いて見えますけどね、ずっと金髪でしたからね(笑)」

「夫婦っていうか、親友か同士って感じ」7歳差の仲良しご夫婦は一度もケンカをしたことがないんですって!

食堂kachakachaにainiko

―――お休みの日には、最近はご夫婦でキャンプに行かれているそうですね。

りゅうさん:「以前は週に一度しか休みがなかったので、なかなか遠出もできずに自宅マンションのベランダでテント張ったりしてました(笑)」

美香さん:「キャンプは生活の一部にしたい。ソロキャンプにもずっと憧れていて。今は数メートル離れた場所にそれぞれのテントを張って、好きなキャンプ飯を作り自由に過ごすのが一番の楽しみです。」

取材の間も、キャンプでのエピソードを伺ったり、ソロキャンプ部を作ろう!と盛り上がりました。

ご家族の生活スタイルの変化や、地域のニーズ、時代の流れに合わせて、柔軟な店づくりをしてきた食堂kachakacha。コロナ禍の外出自粛や、緊急事態宣言により、早い段階でお弁当販売専門店に切り替えたのは、同業者の仲間からの反響も大きかったとか。

あの時の、不安で先が見えない私たちにとって、彩りが良くバランスの取れたおいしいお弁当には元気をたくさんいただきました。

毎日食べても飽きない、罪悪感なしに食べられる優しいお弁当に込められた静かなメッセージ。ぜひ受け取ってください。

食堂kachakacha(カチャカチャ)
住所:〒221-0014 神奈川県横浜市神奈川区入江2丁目4-14加藤ビル1階
Instagram:@kacha_mikanbaco

2 Comments

  1. 記事の表現についてですが、大口らしからぬ…って大口に失礼だと思います。。元大口住民として悲しいです。大口のイメージは人それぞれですし、素敵なカフェもあります。
    カチャ弁は大好きでよく利用してますー食堂も大好きでした!

    1. 不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。表現を削除しました。ご指摘くださりありがとうございます。

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