このまちで育ち、このまちを育てる“未知への窓口”|ARUNŌ |新横浜

2022年7月9日、旧・横浜篠原郵便局跡地で完成お披露目会が行われた「ARUNŌ -Yokohama Shinohara-」。

こちらの施設は、横浜篠原郵便局の跡地を、“モノ・コト・バ”などと新たに繋がれる文化複合拠点

こちらの場を企画運営されてている、ウミネコアーキ 代表取締役の若林拓哉さんにお話しをお伺いしてきました。

建築家 一級建築士 宅地建物取引士 若林拓哉さん。このまちで生まれ、このまちで育ってきた、超地元っこ。

文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar


古き良きを残しながら、新たな可能性を

─── 横浜篠原郵便局の跡地が、まったく違う雰囲気に生まれ変わり驚きました。

若林さん:「こちらの建物は、1975年に建てられ45年ほど郵便局として、このまちの方たちに親しまれてきました。

築年数が重なり、耐震改修の問題などに直面したことで、大きな規模のアパートに建て替えたり、ひとまずは駐車場にしようかという話が出ていましたが、

古き良き建物の雰囲気や、特徴を活かしながら新たに地域の中心となる拠点へ改修することで、まちの方たちに新たな価値の提供をしながら、思い出を紡いでいけると考えました。」

3つの役割と6つの要素

─── どのような施設なのでしょうか。

若林さん:「ARUNŌには、大きく3つの役割があります。

1.毎日でも気軽に足を運ぶことができる
2.やりたいことに挑戦できる
3.地域の資源や歴史を深堀りできる

目的が無いと入りづらい場所ではなく、気兼ねなく、ついつい行ってしまうような場所にしたいです。そして、挑戦へのハードルをなるべく下げることで“やりたいことに挑戦しやすい場所”にしていきたい。

僕自身がこのまちで生まれ育っていることもあり、このまちへの想いが非常に強いです。特に、この篠原の辺りは可能性を秘めていると思っています。」

画像出典:https://note.com/umineko_archi/n/ncdb22fc7871d

「また、これらの3つの役割を実現できるように、6つの要素を用意しました。

・シェアキッチン
・マドグチ(一窓貸し&チャレンジショップ)
・シェアラウンジ
・フローズンカフェバー
・屋外出店スペース
・シェアハウス

「ARUNŌ」で挑戦し自信をつけた方々が、その後に実際にお店を出したり、住まいにしたりと、活動の場を広げるための手がかりになるような、きっかけになるような場所になれればと思っています。」

地域のフードロスを削減したい

─── 6つの要素の中に聞きなれない「フローズンカフェバー」というものがあるのですが、どのようなものなのですか。

若林さん:「フローズンカフェバーは、地域のフードロスを削減するために考えた仕組みです。例えば、シェアキッチンやキッチンカーで食材が余ってしまった場合、

その日に破棄しなくてはならなかった食材を急速冷凍機で冷凍することで保存期間が延び、また味の品質も落とすことなく保存することが可能になります。

地域のフードロスを削減し、食の無駄を省きながら気軽に事業を始められる仕組みに繋がればと考えています。」

「また、急速冷凍したものは再加熱して盛り付けをしてご提供します。温めればいつでも、だれでも比較的簡単に調理工程に携わることができるのも利点だと考えます。」

ARUNŌにainiko

他にも、自分の趣味や仕事、本やモノ、繫がりなど、自由に“好き”を表現したり、展示や販売ができる「チャレンジショップ」と呼ばれる窓スペースのレンタルや、

地域の人びとがくつろぐことのできるリビングのような場所として用意されたシェアラウンジなど。

「『地域×ヒト』の新たな繋がりの場を」という想いが根本にある仕掛けが沢山用意されていました。

このまちで育ち、このまちを育てることに挑戦する若林さんが手掛ける「ARUNŌ」、今後の展開に目が離せません。

OPENは8月予定。

ARUNŌ -Yokohama Shinohara-
URL https://u-aruno.com/
住所 神奈川県横浜市港北区篠原町1410

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