常に数か月先まで予約が埋まる、大倉山の人気美容室「anouk」

anoukのオーナー堀内 拓さんの、次なる挑戦は book café〝élever〟
文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
2022年5月24日より開始されたクラウドファンディングは、私語厳禁の“小さな図書館”book café〝élever〟開業へ向けたもの。日本国内でも他に多くの事例を見ない、新たな挑戦が大倉山からはじまります。

現在クラウドファンディングに挑戦中の、オーナー堀内 拓さんに想いをお伺いしてきました。
まちの変化を体現したい
─── なぜ 美容室が、book caféを?
堀内さん:「anoukを開業する時点から、大倉山という街の活性化を目指していました。
お洒落な小さなお店が少しずつ増えていくことで、他の地域の方が「大倉山、最近お洒落らしいよ」と足を運んでくださるようになり、
そこからまた新しく開業したい方々が集まり、自然とよりお洒落な街に変化していく事が体現できるのではないか、と思っているんです。」

「anoukを初めてから4年が経ち、ありがたいことに多くのお客様に利用いただくお店として、みなさまに育てていただいています。
普通の流れだと、一店舗目の美容室が潤えばニ店舗目の美容室。かもしれませんが、そんな“普通”の流れではなく、
家具屋や雑貨屋、コーヒースタンド店など。よりまちの方たちに喜んでいただける業種にも挑戦していきたいと思っているんです。その最初の挑戦となるのが、book café 〝élever〟。
場所は、ルーブル美術館のルーブルフランスの設計など、
世界的にも注目されている日本人建築家ユニットSANAAの妹島和世さんが手掛けた、大倉山の集合住宅への開業を予定しています。」

〝育てる〟〝育む〟book café
─── 〝élever〟に込めた想いは
堀内さん:「〝élever〟は、フランス語で〝育てる〟〝育む〟の意味です。
お客様方に寄付して頂いた本で棚と店を〝育てて〟頂き、それぞれの有意義な時間を〝育んで〟頂きたい。そんな思いでつけました。」

「私は本を読むのが大好きなのですが、本当に静かなところで本と向き合える空間ってほとんど無くて。
自分自身があったらいいなと思って構想をし続けていたのが〝élever〟です。
図書館に近い静穏な空間の中で、ほっと一息つける飲み物や焼菓子のご提供や、
若手作家さんの作品、廃れていく伝統工芸、革から選べるフルオーダーのブックカバーなどの、小物や雑貨を販売するスペース。」

「日頃触れないジャンルの本やアートブックなどに触れることで、自分自身の新たな感性との出逢いや、気づきの時間となればと。
あと、“デジタルデトックス”をしていただく空間にしたくて。
日常的にスマホやPCに触れる時間が長く、気づくと手にしてしまっているデジタルとの時間。
強制ではないのですが、ご希望の方は受付で預けていただく形で、本と、自分と、向き合う空間を満喫していただけたらと考えています。」

「book caféと言う名前だけにとらわれない空間を、みなさんの手で一緒になって〝élever〟を育て、育んで頂けると幸いです。」
book café〝élever〟にainiko
大倉山に“すごい美容室がある”と知ってはいたけれど、想像を遥かに超えていた。
店の中に一歩踏み入れると、洗練された空間にオーラを放つ堀内さんが居て、久しぶりに自分の中にある感性が動き出すのが分かった。
book café の開業が難しいかも。と、SNSでの投稿を見て居ても立っても居られず「anouk」へ向かい、初めて出会ったこの日。
この空間と堀内さんと出逢い、大倉山のまちへの想いと長期的に見たまちの活性化への展望をお伺いし、
『book café〝élever〟を育てたい』
という淡い思いは、絶対に実現させたいという強い想いに変わった。

新しい素敵なbook caféを、このまちに。
みなさんの手で一緒に育て、育む、〝élever〟へのご支援は、こちらから。
anouk
住所 横浜市港北区大倉山5-25ー103
Instagram @127anouk