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  • 特別な1日に。満たすだけではなく五感で楽しむレストラン│Osteria Italiana COVA│菊名

    特別な1日に。満たすだけではなく五感で楽しむレストラン│Osteria Italiana COVA│菊名

    2017年9月に菊名にOPENしたモダンイタリアンの「Osteria Italiana COVA」。

    おしゃれでモダンなお店の雰囲気と、SNS等で紹介されている洗練されたお料理の数々は、どのような味なのか容易に想像できないものばかり。

    私も実際お料理をいただき、感動し魅了されたCOVAファンの一人。

    今回、菊名の地で食を通じて多くの人を魅了している、凄腕オーナーシェフの古賀雅仁さんにお話しを伺わせて頂きました。

    文章:akiharrutomaccha 写真:myourenjar 構成:myourenjar


    イタリアで育った幼少期での経験が料理の原点に

    ―――どんな幼少期を?

    古賀シェフ:「3歳から12歳まで、イタリアのミラノに住んでいました。幼少期はミラノの幼稚園に通っていて、そこで出てくる給食のパスタがすごく美味しかったのを覚えています。

    イタリアで食べて一番美味しかったものは、パスタ。母にパスタを作ってもらう時に“ソース少な目”とお願いするくらい、パスタの麺自体が大好きで。

    イタリアでは体調が悪い時にもシンプルな具のパスタが出されるほど、パスタが日常的なものだったんです。

    どんな場面で食べるパスタも、すごく美味しくて大好きでした。イタリアでの生活は、今の自分と料理の原点になっていると思います。」

    「大好きなイタリア料理を勉強したくて料理の専門学校に行き、それからは都内レストランで下積みをし、23歳で責任者のシェフに選任されました。

    立場上、人に聴くことができなかったので、ありとあらゆる料理本などを読みながら知識を深めては実践する。を繰り返しました。

    とにかく自分の経験値を自力で向上させていくことが必要でした。仕事の日はもちろん。仕事が休みの日も、評判のレストランへ行き、見て食べて。常に動き続けていましたね。必死でした。メニュー作りをすることも試行錯誤の連続でした。」

    「28歳で大きな転機が訪れました。若き才能を発掘する日本最大級の料理人のコンペティション『RED U -35』に挑戦し、入賞。また、『サンペレグリノヤングシェフ』という世界大会では、国内最終選考に選出されたり、

    その他コンクールでも受賞頂けることができ、初めて自分以外の人に認めてもらえたことは、大きな自信に繋がりました。

    コンクールに挑戦した事は、自分の意識が大きく変わるターニングポイントになりました。自分のオリジナルとは。自分ができる事は何か。を考えるきっかけとなり、自分の夢だったお店を持つことの実現を加速させ、

    ありがたいことに、多くの方に支えられて、COVAができて6年目になります。」

    パープルの椅子と焼けるオレンジの壁とコンクリート打ちっぱなしの壁がスタイリッシュでモダンな店内。

    自分自身“孵化したい”“成長したい”

    ―――COVAはどういう思いで生まれたのか?コンセプトを教えてください

    古賀シェフ:「自分が好きだと思う料理のスタイルや、こういうレストランをやりたいというイメージはずっとありました。

    そのイメージを軸に、コースのイタリアンをやりたいと思っていた構想を形にしたのがCOVAです。

    “COVA”とは、イタリア語で”卵が孵化(ふか)する゛という意味。大きな転機となったコンクールのテーマが「卵」だったこと。自分自身も更に孵化したい、成長したいという思いでCOVAという名前に想いを込めました。」

    「お店のこだわりとして、できる限り神奈川県産の食材を使うこと。を続けていましたが、3年が経った頃、“自分らしいお店とは”を、より深く考える様になりました。

    更なるCOVAらしさ、独自性を強くしたくて2021年より開始したのが『アミューズからデザートまで、全てのお料理にフルーツを使う試み』です。

    フルーツをお皿に使うのは珍しいことではありませんよね。なので、より個性を出す試みとして全てのお料理に入れるスタイルに行きつきました。」

    アミューズメントパークのように。五感で楽しむフルコースを

    古賀さんの料理の代名詞といえばお皿にちりばめられた目にも鮮やかなフルーツや独創的な料理の数々。

    ―――古賀さんの料理には必ず一皿にフルーツが使われていていい意味で時に奇抜で斬新でとんがっていて、でもその中に繊細さを感じますが意識されている所はありますか?

    古賀シェフ:「美味しいお店は山ほどあり、僕くらいのシェフは星の数程います。その中からわざわざうちに来てくださるのであれば、驚きだったり、新しい経験を体験していただきたいと思っています。」

    マカロンとヤングコーンのアミューズ。

    「『こんな組み合わせある?』とか『こんな盛り付け方ある?』と、

    お料理に視覚的な工夫をしたり、香りだったり、スモークや弾ける音など。目で見て、耳で楽しめて、口に運んだ瞬間の驚きだったりを意識しています。

    味がなかなか想像できないけれど、食べてみたら“イケるね!”みたいな。そんな風に色んな角度から驚きや楽しみを演出できないかと。

    ”ただ食べる場所”にはしたくない。料理を通じて、アミューズメントパークと言ったら大げさかもしれませんが、様々な体験ができる場所にできたらと思っています。

    あと、僕自身が食べる事がすごく大好きなのでボリューム感はすごくあると思います。見た目だけでなく、ボリュームもご満足いただけるように意識しています。」

    古賀さんが料理を作る瞬間、瞬間はどこを切り取っても絵になる。

    ―――2017年に菊名でオステリアイタリアーナCOVAをオープンされて今では人気店ですがこれからCOVAはどうなっていくのでしょうか? 

    古賀シェフ:「実は少し前から、レストランより少し入りやすいお店、カフェのようなお店を出していきたいなというのを考えているんです。

    タルト生地やパイ生地を手作りでご提供するようなカフェ。菊名に気軽だけど軽食もドリンクもしっかり美味しいカフェを作れたらいいな。なんて。」

    「今のCOVAの立ち位置は、

    東京で食べるより安い、でも食べてみたら東京で食べるのと変わらない。という立ち位置なのかなと。

    ずっと今まで一人でやってきたのですが、スタッフの力を借りながらカフェの形態にも挑戦してみたいし、レストランも工夫をし続けていきたい。お店を大きくしていくというよりかは、使い勝手や選択肢の幅を広げることで、このまちの皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。

    菊名の地で6年目ですが、多くの方に支えられている恩を強く感じているので。長くお店を続けることでこの街への恩返しをしていきたいと思っています。」

    COVAの未来を考えながら話す古賀さんの表情はわくわくした気持ちと時に見せる真剣な表情が料理を愛し来て下さるお客様の事を常に考える古賀さんの一面が垣間見える瞬間でした。


    Osteria Italiana COVAにainiko

    幼少期のイタリアに住んだ経験からイタリア料理を勉強し23歳の若さでシェフに。誰にも聞けなかったという立場と自分で全てをやらなくてはという経験から古賀さんの独創的なモダンイタリアンが生まれました。COVAの名前の由来である『卵が孵化する』から常に成長していきたいという気持ちとお客様にわくわく楽しんで頂きたいという一心で進化と成長を続ける古賀さんの信念と考えを聞けたCOVAファンの私には貴重なインタビューでした。

    私が初めてCOVAを訪れたのは誕生日ディナーで前々から気になっていたCOVAを主人が予約してくれ伺いました。

    単身赴任が決まった主人と久々に夫婦2人で出てくる料理に驚きながら家からすぐ近くだけれども2人で少しおしゃれをして食べた特別なディナーでした。

    私たち夫婦にとっても古賀さんがおっしゃるまさに特別な時間になりました。

    特別な日に素敵な相手と驚きとわくわく感が感じられる古賀さんの料理を是非COVAに足を運んで食べてほしいです。ミシュランで星を取られる日をCOVAファンに一人として楽しみにしています!

    Osteria Italiana COVA
    神奈川県横浜市港北区菊名6丁目21-30
    Instagram

  • 地元でハワイを再現!女性のためのアロマヒーリングサロン|’A’aLau Natural Healing(アアラウナチュラルヒーリング)|菊名

    地元でハワイを再現!女性のためのアロマヒーリングサロン|’A’aLau Natural Healing(アアラウナチュラルヒーリング)|菊名

     

    女性の皆様、アロマセラピーを体験したことはありますか?

    「アロマセラピー」とは花や果実、植物から抽出された精油を使用し、その香り(アロマ)によって心身を癒す自然療法

    女性ならではの感情の起伏や体の変化と戦いながら、仕事や家事、育児に追われて過ごされる方も多いのではないでしょうか。

    そんな頑張る女性たちをアロマの力で救いたい!というサロンが菊名にあるのです。

    ’A’aLau Natural Healing(アアラウナチュラルヒーリング)さんは、

    セラピストの蒲谷絵美子さんがご自宅で開業された女性専用のアロマサロン。

    ご自宅ながらハワイを彷彿とさせる明るく広々とした店内。自然と緊張感もほぐれます。

    ハンドクリームやバスソルトが作れるアロマワークショップを不定期で開催しているほか、

    5種類の精油の香りを嗅いで心身の状態を確認するアロハチェックや、

    内側から美しさを引き出すアロマ腸セラピー(腸もみ)の施術など行っています。

    腸もみは横浜市内で施術しているお店がまだ少なく、試しやすい価格設定のため遠方からいらっしゃるお客様も多い人気メニュー。

    また、資格取得可能なアロマセラピー講座を開催しており、アロマセラピストを目指す方だけでなく趣味として楽しむために受講される方も多いそうです。

    今回は「アロマセラピーカウンセリング」の体験、そして絵美子さんの魅力を深く探るためのインタビューをさせていただきました。

    文章:dega821 写真:myourenjar 構成:myourenjar


    アロマセラピーカウンセリングで自分と向き合う

    アロマセラピーカウンセリングは、その人のお悩み改善にぴったりな精油を使用して、オリジナルのアロマ製品を作成していただけるというもの。今回は全身に使えるアロマオイルを作っていただきました。

    実は心と香りはつながっていて、心境や状況によって好きな香り・苦手な香りも変わってくるのだとか!

     

    まずは現在の体調や生活習慣についてカウンセリングシートをもとにヒアリング。

    そういえば最近足が疲れるなぁとか、夜頻繁に起きてしまうなぁとか、カウンセリングを受けることで気付く悩みもありました。

    人には話しづらいお悩みでもしっかり受け止めていただけます。

    カウンセリング後、睡眠不足と体のむくみに悩む私にぴったりな精油をいくつかピックアップしていただきました。

    ひとつずつ香りを嗅いで、その中から自分の好きな精油を2,3種類ほどに絞ります。

    どれも素敵な香りなので永遠に迷ってしまいそうになりますが、そんな時は絵美子さんがアドバイスをくださるのでご安心を。

    今回私が選んだのは、安眠効果のあるラベンダーとデトックス効果のあるジュニパーベリー

    そして絵美子さんのアドバイスで甘い木の香りを感じるサンダルウッドもプラスしていただきました。

    それをホホバオイルと調合してもらい、オリジナルアロマオイルの完成です。

    その匂いはとっても癒される大好きな香り!我慢できずサロンから自宅に帰るまで何度も匂いを嗅いでしまいました。

    アロマ選びは直感も大事。香りを嗅がず名前だけで決めるお客様もいるそうです。

    その日の晩、アロマオイルを使用して良い香りに包まれながら就寝前の全身マッサージ。

    翌日は目覚めも全身もスッキリで、さっそくマッサージとアロマの効果が発揮されました

    いつもは寝る直前までパソコンで作業したりスマホをいじったりしてしまうので、

    ほんの数分でも自分を労わる時間が新鮮で心地良かったです。

    なるほど、私には自分に向き合う時間とこの香りが必要だったのだな、と気づかされました。

    「自分のため」のアロマが、いつの間にか「誰かのため」に

    ―――絵美子さんは菊名が地元でいらっしゃいますよね。昔から地元で開業する夢があったのですか?

    いえ、全くありません!アロマセラピーを仕事にするのも自分が開業するのも予想外でした。

    アロマセラピーを学ぶきっかけは、20代のころハワイで語学留学中、現地にアロマセラピースクールがあると知ったこと。

    元々お香がマイブームで香りに癒された経験もあり、アロマセラピーにも興味を持つようになりまして。

    あと、単純に大好きなハワイに居たいということもあり(笑)スクールに通うことを決めました。

    でもその時も仕事にしようと考えていたわけではなく、自分のための趣味として学んでいましたね。」

    「アロマセラピーの学習はワクワクの連続。香りの調合などに夢中で取り組みました。」 

     

    スクールを修了して日本へ帰国後も趣味としてアロマを楽しんでいましたが、少しずつ気持ちに変化があったそうです。

    「結婚後、腸が弱かった旦那さんのために腸もみを学んで施術をし始めたのですが、

    だんだん改善していく姿を見るのが嬉しくて。そこでアロマと掛け合わせて女性の力にもなれたらいいなと気持ちが膨らんだのです。

    それから自宅にお客さんを招くようになり、今に至りました。

    具体的な夢や目標があったわけではないですが、自分のために楽しんでいたらいつの間にか仕事になっていたという感じですね。」

    一般ではなかなか手に入らないこちらの精油はハワイから輸入されたもの。夢中になって自分の好きな香りを探す時間は幸せでいっぱい。

    自分が楽しむからこそ、誰かを楽しませることができる

    念願の自宅アロマサロンをオープンして趣味が仕事になった絵美子さん。

    しかし、「自分が楽しむ」というマインドは今でも変わりません。

    「気持ちにゆとりが持てるよう、無理なくマイペースに営業させていただいています。

    そのため対応できるお客様の人数や施術内容が限られてしまうこともありますが、だからこそ毎回お客様と会うことがとっても楽しみだし、一人一人と丁寧に向き合うことができると思うのです。

    いい香り!と喜んでいただく姿とか、よく眠れた!と報告してくださることが本当にうれしいですね。」

    女性が輝くためのアロマサロンを、これからもこの街で

    明るく笑顔でお話しされる様子からは想像がつきませんが、かつては体調を立て続けに崩し、薬に頼る生活をしていたという絵美子さん。

    そして現在は子育てにも奮闘する日々ですが、アロマのおかげで気持ちや体調をコントロールでき、健康的に過ごせるようになったそうです。

    ―――お客様にとってどんなお店でありたいですか?

    女性の悩みに寄り添って、自分と向き合う時間を提供するお店を目指しています。

    今までの経験を通して、自分よりも他人に気を遣ったり家族を優先したりする女性が多いと気が付きました。

    だからこそここでは他のことはいったん忘れて、自分のことに夢中になって過ごしてほしいですね。」

    ―――最後に、地元菊名の好きなところを教えてください

    落ち着いていて暖かいところ。派手な街ではないかもしれませんが、地元なので家族や友人とすぐ会えるし、大人になり子供を持った今だからこそ本当にいい街だなと思うのです。

    この先も住み続けるなら絶対菊名ですね。それか沖縄か、ハワイ!(笑)」

    ’A’aLau Natural Healingにainiko

    絵美子さんから学んだ、自分と向き合う大切さ。

    目まぐるしい日々の中でつい忘れてしまいそうになりますが、

    今回いただいたアロマオイルの香りを嗅ぐたびにまた思い出すことができそうです。

    「ハワイの穏やかな雰囲気、現地の方々のおおらかな人柄、そして自然とすぐ触れ合える環境にすごく惹かれたのです。」と話す絵美子さん。

    まるでハワイが再現されたパワースポットのような空間に、皆様も一度来てみませんか?

    ainiko限定!ご予約特典プレゼント

    ご予約の際「ainikoを見た」とお伝えいただいた方限定で、

    レッド・ヒマラヤ岩塩のアロマバスソルトをプレゼントしていただけることになりました!

    ※7月末までのご来店有効。香りは選べません。

    お風呂に入れるのはもちろん、飾ってもかわいいバスソルト。この機会にぜひご利用ください。

    A’aLau Natural Healing(アアラウナチュラルヒーリング)
    住所:東急東横線菊名駅より平坦な道徒歩約7分(自宅サロンのため詳しい住所はご予約後のご案内)

    web:https://www.aalau.net/

    Instagram:aalau_aroma

    ※ワークショップ開催情報や腸もみのご案内状況などはInstagramでお知らせしています。ぜひご確認ください!

  • このまちの方たちに美味しいベーグルで憩いを|CAMELBAGEL|大倉山

    このまちの方たちに美味しいベーグルで憩いを|CAMELBAGEL|大倉山

    昨年末、福岡でも大人気だったベーグル店が大倉山に移転してくるというニュースが舞い込み、驚いた方も少なくないのではないでしょうか。私もその一人。

    移転前から注目度が高かったCAMELBAGEL(キャメルベーグル)さんは、福岡で随一のハード系ベーグル店として多くのファンが訪れるお店としても有名だったお店。

    2023年1月の大倉山店での開店初日には、2時間待ちの大行列で即完売。その後も、連日完売が続く、注目のお店!

    私自身が普段からパンを作るのが大好きで、CAMELBAGELさんの大ファンということもあり、今回OPEN直後のご多忙の中にも関わらずその想いが通じ、オーナー兼ベーグル職人の上田さんにお話しをお伺いすることができました。

    文章:sachikaneko 写真:myourenjar 構成:myourenjar


    一度はあきらめたパン屋さんへの挑戦

    ―――ベーグル店を始めたきっかけ、ベーグルのこだわりを教えてください。

    上田さん:「実は、子供のころからずっとパン屋さんになりたかったんです。

    ただ、いざ進路を決めるとき思い切って踏み込むことができず、10年ほど会社員をしてました。会社員を続ける中で、ふと自分の今後を見つめ直したとき、

    子供のころの夢だったパン屋さんになりたい気持ちがふつふつと湧き上がってきたんです。

    知人に自分が普段焼いているベーグルを食べてもらったら、想像以上の高評価が返ってきたのが嬉しくて、そのまま調子に乗って(笑)

    パン屋さんになる夢を実現しようと、本格的にお店を開業させるために動きはじめました。」

    「まずはパン屋さんで修行をさせてもらうことにしました。

    一通りのパンの作り方や技術に触れ、改めてパンの種類が多いこと。様々な種類のパンの作り方、粉の種類やレシピなどを0から色々学ばせていただきました。

    パンの世界の奥深さを知ったことで、改めて開業に向けて考えることができた気がします。

    色々な種類のパンを扱うのではなく、自分の得意だと感じているベーグルを極めようと、ベーグル店開業を決めました。」

    ―――こだわりを教えてください。

    「福岡でお店をはじめてから小麦粉はありとあらゆるものを試しました。

    試作する度に毎回驚くほど、焼いているときの香りも、食感も、香りも、味も変わるので、

    小麦粉1種単体で焼いてみたり、配合してみたり、配合の分量を変えてみたり。とにかく、繰り返し色々と試しました。

    お客様の感想をお伺いしながら改良を続けて、今は北海道産の「キタノカオリ」と「春よ恋」と「ゆめちから」の3種類を使い、低温長時間発酵で焼き上げています。」

    「特にお客様に人気なのは岩塩バターですね、あとはチーズ、ピスタチオ。その他にもベリークリームチーズや、アップル系のベーグルもご好評いただいています。

    季節によってもラインナップを変えているので、色々試していただいてお気に入りを探してもらえると嬉しいです。」

    「こだわり。というか、大切にしていることは、常により良いものを探求しようということ。

    2017年に福岡店をOPENしてから、お客様から頂いた声を元に改良を続けていて、

    例えば最近だと、クリームチーズを使用したベーグルを一度冷凍してから食べるとボソボソする。というご意見を頂いたので、粘土の高いクリームチーズを混ぜて使うことで水分量のバランスを整えました。

    もっとチョコレートを感じられるベーグルが欲しいという声を元に、チョコレートの量を増やしてみたり。お客様やスタッフの声を元により良いものを。と常に思っています。」

    「私自身パンが大好きなので、お休みの日には他店のパンやベーグルを食べに行くことで、ヒントや刺激をもらうことも沢山あります。

    当店の人気商品のひとつ、ピスタチオベーグルは、とあるベーグル屋さんの商品からインスピレーション受けて、自分でも作ってみたいと思い誕生したものです。

    ベーグル生地をカカオ味にしたことで、見た目のコントラストも楽しんでいただけるピスタチオベーグルになりました。ぜひ、お楽しみください!」

    実は、大倉山にご縁があった

    ―――なぜ、移転先を大倉山に?

    「大倉山に移転場所を決めたのは、色んな理由がありますが、

    内見に来た時にお店から山が見えて。それがなんとなく福岡のお店に似ている感じがして。都会すぎない落ち着いた雰囲気が気に入りました。

    それと妹が東横沿線に昔住んでいたので、妹の押しが最後の決め手になりましたね。」

    左:接客を担当されている妹さん

    「福岡でお店を始めた頃は、ほとんど知られてないようなお店でした。

    近所のお客様が毎回買いに来てくださっては、2時間ぐらいのんびりお話をしてなんていう感じだったのですが、気づいたらありがたいことにお客様が増えていって。

    大倉山で開店へ向けて準備をしている時も、ほとんど声をかけられるようなことはなかったので、初日に行列ができている光景を見たときは、本当に驚いてしまいました。

    まだ移転してきて間もないですが、週に2~3度も来てくださるお客様もいたり。場所も人も温かいことを日々感じながら、日々ベーグルを焼いてお待ちしています。」

    常連さんと顔と顔を合わせて

    ―――どのようなお店にしていきたいですか?

    「私は普段からしゃべることが大好きで、話しかけられると気づいたら2時間でも3時間過ぎているなんてこともあります。

    今は、お店の奥でベーグルを焼き続けないといけないので、表に出てお客様とお話できる時間が作れていないのですが、本当は福岡店をはじめた頃のように、お店に来ていただくお客様と店先でお話することができるような空間にしたいと思っているんです。

    色々な種類のベーグルを楽しんでもらえるのはもちろん。このまちの方々に気軽に食べていただきたいという思いが強いので、ふらりと立ち寄っていただける身近な存在のお店にしたいなと。

    美味しいベーグルを食べて、憩いの時間を感じていただけるととても嬉しいです。」

    CAMELBAGELにainiko

    初めての取材でどうやったら上手に話せるのか、どうしたら上田さんの魅力を聞き出せるのか、とても不安でしたが、話し始めてみるとどんな質問にも丁寧に、パンが好きすぎて自分の行きたいパン屋さんの話とか、書ききれないほどたくさんのお話を伺うことができました。

    話をお伺いしているうちに、あのパン屋さんが美味しいとか、小麦粉の話、酵母の話などパン好き同士の会話になって、ただただ楽しい時間でした。

    福岡いるときからベーグルの研究のため上田さんは食べ歩きをすることで、素材の組み合わせの研究をされていること。北海道の美瑛町で小麦農場でお手伝いをされてる時も、北海道のおいしいパン屋さんにたくさん行かれたり、沖縄ではすごくおいしいキャロットケーキに出会ったなど。

    日本の北から南まで、多くの味を日々色々研究をしている上田さんのこだわりの詰まったベーグルを一度食べて頂くと、きっとコアなファンになってしまうはず。

    私も月に2回は必ず買ってしまう、そんな魅力あるベーグルをぜひ食べてみてください。

    CAMELBAGEL
    住所 横浜市港北区大倉山3-63-12
    Instagram https://www.instagram.com/camelbagel/

  • ぼくがこんなやり方でお店をやっている理由|GRANVILLY BURGER|大倉山

    ぼくがこんなやり方でお店をやっている理由|GRANVILLY BURGER|大倉山

    初めてご来店いただく方へのお願い。

    「当店1人で営業しているため、いくつか不得意なことがあります。まずは大人数でのご来店。
    5名様を超えるようなグループでのご来店は、お店が回らなくなってしまうため基本的にお断りさせていただきます。」

    「当店ではお店の雰囲気を楽しみながらお食事をしていただきたいと思っています。
    基本的にテイクアウトはあまりポジティブじゃないです。
    初めての方はイートインでのご来店をご検討いただけましたらとても助かります。」

    「グランビリーはサービス業じゃないので、僕はサービスしませんが、その分皆さんも気軽に楽しんでください。」

    これらは、最近GRANVILLY BURGERのInstagramから投稿された、ご来店時に関するお願いの一部。

    グランビリーファン歴が長い方や、店主を知っている人は「はいはい、そうなのね。」くらいの“いつものメッセージ“ですが、普通の飲食店ではあまり見ることのないインパクトを感じる方もいるのでは。

    ハンバーガーの話は一切登場しません。

    この記事の中では、ハンバーガーの食材のこだわりや美味しさへの追及についての話は一切登場しません。

    店主のお店への想い、人としての考え方、“ぼくがこんなやり方でお店をやっている理由”にフォーカスをあてているお話になっています。

    まずは「グランビリー店主の説明書」をご覧頂き、佐藤さんのちょっと変わった雰囲気に触れていただいてから本題に入らせていただきます。

    苦手なことが、佐藤さんらしい。

    文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar


    日本と違う、カナダのカルチャーを楽しんでほしい。

    ─── 佐藤さんと初めて出会ったのは丁度1年前、アールさんで間借りのハンバーガー屋さんをしている頃でした。その頃から変わらぬスタンスと独特な世界観や考え方、佐藤節のファンです(笑)。ただ、わからないことも沢山あるので色々と聞きたいことが溢れ出そうなのですが、

    まずは、佐藤さんの代名詞「カナダ」との関係から教えてください。

    佐藤さん:「カナダは、本当に好きで。もしかしたら前世がカナダ人だったのかもしれないと思うほどで。

    思い返すと物心ついたときから、海外のアニメやドラマの世界観が好きで憧れてたんですけど、高校2年の修学旅行でカナダに初めて行ったときに、小さな頃から憧れていたテレビの中の世界が目の前に広がっていて感動と衝撃を受けました。

    そこから、何度かカナダに行く中で『カナダでお店を持つ』ということが僕の夢になりました。

    満を持して勤めていた会社を辞めて、ワーキングホリデーのビザを取って、いざカナダに移住しよう!という時にコロナがはじまってカナダの入国制限がかかって突然行けなくなってしまって、

    ショックのあまり、その出来事から1年くらいは誰にも会いたくない。何もしたくない。と、廃人のような引きこもり生活をしてました(笑)

    そこから、運よくご縁があって綱島にあるアールさんでスタッフとして働くことになり、スタッフとして働く中で沸々と“ハンバーガー屋さんをやりたい”という夢が再熱してきて、

    間借りをする形でGRANVILLY BURGERをスタート。そこから半年後、また運よくこの店舗が借りられることになって、2022年6月に独立してスタートをして、今に至ります。」

    ─── そもそも「カナダでお店を持つ」ことが夢だったんですね!移住の断念は無念だったと思いますが、佐藤さんのカナダへの想いを、今ここで形にしているのがGRANVILLY BURGERなんですね。

    佐藤さん:「最初は”WHITE SLICE”って名前のハンバーガーメインのみんながゆっくり過ごせるダイナーをやるつもりだったんですけど、周りから見たときに分かりやすいようにハンバーガー屋をすることにしたんです。

    ハンバーガーというのは僕にとっては入り口の一つでしかなくて、北米の人がダイナーやカフェで時間を過ごすみたいに、みんなが生活を送る場として使ってもらえたら嬉しいなと思って、GRANVILLY BURGERをやっています。

    修学旅行以来久しぶりにカナダのバンクーバーへ行った時、

    着いてすぐ訪れたコーヒーチェーン店のピックアップカウンターで、店員さんとお客さんがすごくフランクに話をしている光景を見て衝撃を受けたのを覚えています。

    日本には無い感覚が北米にはあって、この感覚の違いを自分なりに考えたらカナダでは「”お店”と”お客さん”」の関係が「”自分”と”あなた”」の関係であって、そんな人としての対等なコミュニケーションの在り方がすごく素敵だと思ったんです。

    グランビリーもそんな風なお店でありたいなって思っているんです。」

    アール時代の佐藤さん。

    「日本だとお店に行く目的が“ご飯を食べること”になっていることが多くて、ご飯が出てきて食べたら帰る。ような感覚が根強いように感じるんです。

    北米だと、朝教会に行ってから家族や恋人、友人、ひとりでダイナーで朝ご飯を食べて過ごしたり。毎日のように、日常的にダイナーに行って過ごしている。

    「ご飯を食べに行く」という感覚よりも「時間を過ごしに行く」感覚が強い。ダイナーの存在が、まるで生活の一部になっている。そんな文化が根付いている。

    僕は、毎朝ここに来てコーヒー飲んでるんですけど、好きなカナダの音楽がタイミングよく流れてきて、カナダっぽいバスが通って。僕はここをカナダだと思ってるし、ここに来てくれた方にもカナダのカルチャーを楽しんでほしいと思ってます。

    そんな風にカナダのカルチャーを楽しんでいただけるような、お店とお客さんの距離感を思い描いているんです。」

    グランビリーは飲食店だけど、サービス業ではない。

    ─── なるほど。根本的な部分に「カナダのカルチャーを感じてほしい」という想いがあるんですね。 

    ただ、多くの方の中に、当たり前のように日本文化の根強くある中で、カナダのカルチャーを感じてくださいというのは、伝えることも、スタイルを貫くことも難しく感じる部分があるのではないですか?

    佐藤さん:「めちゃくちゃ難しいと感じています。

    「”お店”と”お客さん”」の関係が「”自分”と”あなた”」の関係であるべきだと思うし、そこを目指しているけど、日本文化の感覚だと「”お店”と”お客さん”」の関係が対等じゃなくて、お客さんが強くなっていると感じることが多い。

    ただ、僕は自分があったらいいなというお店を作るためにグランビリーをやっていて、一方的なサービスを提供する場所ではなく、お互いのコミュニケーションの場所にしたいと思ってるので、

    何も言わないで席に座られたり、お客様が高圧的な態度できたら嫌だと思うし、お客様が神様なんて思ってないし、そもそもサービス業じゃないからサービスしようと思っていないんです。」

    お客様は神様なのか。

    2018年に話題となった、「お客様は神様ではありません。また、当店のスタッフはお客様の奴隷ではありません」という、とある飲食店の張り紙。

    「おい、生ビール」1000円
    「生一つ持ってきて」500円
    「すいません。生一つください」380円

    スタッフに対する客の態度によって値段を変動させ、お客さまとお店間のパワーバランスの違和感に一石を投じたのは、東京都内に5店舗を展開する和牛にこだわった酒場「コンロ家」。

     コンロ家の「お客様は神様ではありません」貼り紙記事はこちらから

    ─── この、コンロ家さんの張り紙もインパクトありますよね。ちょっとメッセージ性が佐藤さんと似てるかなと思ったんです。

    佐藤さん:「このお店さんが伝えようとしていること、共感しかありませんね(笑)

    この記事でコンロ家さんが話しているように、僕もディズニーランドが大好きなのですが、グランビリーもそんな世界観を目指していて。非日常なお店で、待ち時間も楽しんでもらうようなテーマパークにある飲食店みたいになりたいなと。

    飲食店でサービス業としてもしっかりしていて、テイクアウトもすぐに受け取れて美味しいハンバーガーを食べれるお店は、近くにも沢山あると思うんです。

    多分うちはそういう需要を満たすような、沢山の方に向くお店ではないと思うし、いわゆる飲食店、サービス業としての当たり前をやろうとしてないお店なので、

    その辺の需要と共有が少しでも合致するようにと思って発信を続けているのですが、日々、伝えることの難しさを感じている。

    グランビリーの本質的な良さっていうのは自分の中で見えてきていて、きっとグランビリーが好きなお客さんには気づいてもらえていると信じているし、

    その世界観に共感してくださる誰かにとってお腹も心も満たされる場所になればいいなと思っています。」

    生活の一部として。第二のリビングとして。

    ─── 子供連れの方にも、普通の飲食店で気にすることは気にしなくてよいとか?

    佐藤さん:「お子さんがいるから店内で食べれなくてっていうお母さんもとても多いのですが、グランビリーは普通の飲食店じゃないので、普通の飲食店で気にするようなことは全く気にしなくて大丈夫です。

    まずどんなにお子さんが騒ごうが、僕は気にならないですし、壊されて困る物も置いてないので、何を触ってもらっても構いません。僕は子供たちと話をするのが大好きなので、お仕事中だから話かけないで!って叱らなくても大丈夫です。

    僕が小さい頃にアメリカ文化にドキドキしてたみたいに、子供たちにはグランビリーにきて楽しいって思ってもらったり、いい思い出を作ってもらえたらなって思っています。

    大人の方もドリンクだけで気軽に来てもらっていいし、ハンバーガーなんて毎日食べにくるようなものじゃないからバーガーを頼まなくても、お店来れるように色々メニュー増やしていこうとも思ってます。

    カナダのカルチャーのように、生活の一部として、第二のリビングのような感覚で気軽に過ごしてもらえたり、毎日のように来てくださる方が増えたらとても嬉しいです。

    僕が考える理想のダイナーになるためには。そしてグランビリーを続けていくためには、皆さんに気軽にたくさん来ていただくことが今1番必要なことで、

    何度も言いますが、来てくださる方といつも対等でいたいと思っていますし、

    皆さんに助けてもらいながら、グランビリーが日本の飲食店の常識にハマらない、北米にあるようなみんなの生活の一部にある場になれたら本当に幸せです。」

    ぼくがこんなやり方でお店をやっている理由

    ─── 私は、佐藤さんがどんな方か少なからずわかっているし、考え方も似ている部分があるからか共感する部分が多いし応援したい気持ちが大きいです。

    ただ一方で、佐藤さんに会ったことがない方や、受け取り方によってはインパクトの強いメッセージと受け止められてしまうことで、来店のハードルが高くなってしまっているかもしれない。という点については、どのように考えてますか?

    佐藤さん:「僕もそこがとても難しいなって思ってるところなんです。

    インパクト強いことばかり書いていて行ってみたいけど来づらいって思ってる人がいたら申し訳ないなってすごく思うのですが、

    来てダメだった時に違うところで挽回しにくいところにあるお店なので、せっかくの休日に嫌な思いだけは本当にしてほしくないので、うちがどういうお店かと事前に知っていただくことは大事なことなのかなとも思っています。

    だから自分の信念や作りたいお店像を持っている限りこれは仕方のないことなのかなと、割り切っているというか。

    例えばヴィーガン専門のお店に、ヴィーガン文化に興味ない人は行かないだろうし、タワーオブテラーにフリーホール嫌いな人は乗らないだろうし。そもそもあのディズニーランドでさえ、好きじゃない人はいっぱいいるし。

    だから僕はグランビリーを好いてくれたり、面白いと思ってくださってる人達がずっとワクワクできたり、リラックスできるお店にどんどん進化させていきたいと思っています。

    でもお店だから人が来ないと無くなってしまうので、うちに興味を持ってくれるまだ出会ってない方達にはどんどん出会っていかなければいけない。

    色んな声があることも、日本とカナダの文化の違いを簡単に理解してもらえないということも分かってはいるのですが、だからInstagramでも自分はどう思っているかどんどん発信して、応援してくれる人を探してるという部分もあったり。

    あとは思い切ってタワーオブテラー乗ってみたら色々吹っ切れちゃって、絶叫マシンにハマっちゃうみたいにグランビリーに来てみたら個人店の面白さに気づいた、みたいな人が増えたらいいな。なんて。

    だから、来てみたいと思ってくれてる人は、勇気を出して一度来てみてほしいなと思います。来たらなんでこんなに躊躇していたんだろうとガックリすると思うので!(笑)」

    わたしから見た、グランビリーバーガー

    お客様は神様ではない。サービス業ではありません。というメッセージは、多くのお店さんは思っていても発しないメッセージ。そこを切り込んで発信することで、佐藤さんの想いに共感するファンが出来ると同時に、その逆もしかり。

    ただ、多くのお店さんが発信しないからこそ、佐藤さんが発信するメッセージは一見インパクトが強いように思えるけれど、これらのメッセージは決してインパクトが強いものでも、変わったメッセージでも何でもなくて。全てのメッセージの根本的な考え方は「人と人の在り方」を問いている“だけ”のもので、ごくシンプルな優しい考え方だと思うんです。

    お店に行って席に着けばお水とおしぼりが運ばれてきて、ある程度したら頼んだ食事が適切に運ばれてきて、食べ終わったらタイミングよく下げてくれて、お水のお替りをお持ちしましょうか、なんて。そんな環境が当たり前の感覚になっていることに気づかされたり、時に私自身の固定概念と対話するきっかけを与えてくれたり、お店とお客さまという関係性を改めて考えさせられたり。

    佐藤さんのメッセージは、私にとって色々な気づきを与えてくれていたりします。

    この記事でも色々書いてしまったけど、読んでくださっている方に伝えたいことはひとつだけ。

    「まだグランビリーに行ったことがないけど気になっている方。行ったことあるけど佐藤さんが忙しそうにしていてゆっくり話せたことがないという方は、佐藤さんと話せるまで粘り強く足を運んでみてほしい。」

    いい意味で、佐藤さんって変わってるけど普通の人だし、ハマってしまえば自分の生活が豊かになるような、自由で心地よい場所。

    Instagramの内容から想像してしまうような、オーダーを間違えたら怒鳴られる、気難しくて怖い店主が本当にいるのか、いないのか。直接自分の目で見て、佐藤さんの人となりを、グランビリーというお店を感じて頂けたらいいのかなと。

    ここは、オーダーを間違えたら怒鳴られる、気難しくて怖い店主がいる、私のお気に入りのお店です。

    GRANVILLY BURGER
    グランビリーバーガー
    Instagram @granvilly_burger

  • 内気な少女が大冒険ヤローへと大変身|ピーカンベーグル|鹿児島

    内気な少女が大冒険ヤローへと大変身|ピーカンベーグル|鹿児島

    横浜の大倉山にあるハンバーガー屋『GRANVILLY BURGER(以下、グランビリー)』には、週末限定のレアキャラスタッフ『ちさとさん』がいるとの情報。

    そのちさとさんが、3月から鹿児島に移住し、ベーグル屋『ピーカンベーグル』を始めるとのことで、今回お話を伺いました。

    グランビリーにて行われた、
    移住前最後のポップアップイベントの様子。

    マイルール『恐れずに、まずはやってみる』

    ー鹿児島への移住や開業の決断、また移住前から横浜や都内でのイベント出店を積極的に行っているそうですが、その行動力は幼い頃からあったのでしょうか?ー

    「いえいえ。幼い頃はむしろ静かで大人しく、内向的な性格でした。中学で演劇に出会い、その頃から人前に立つことや表現することが好きになったのだと思います。

    演劇はしばらく続けたのですが、大学受験や就活のタイミングで厳しい現実に直面し、演劇の道は諦めてしまいました。

    今思い返してみると、そのことがどこか心残りで、ずっとモヤモヤしていたのかもしれません。

    「どれにしようかな~」
    とワクワクしながら選んでいる
    お客さんの楽しそうな様子は、
    見ているこちらも笑顔になってしまうほど。

    大学卒業後、一般企業に就職したちさとさん。6年ほど勤めた頃、今後の人生やキャリアについて考える機会が増えたとのこと。

    「仕事もある種やりきった感覚があり、ぼんやりとですが、次のステージへ進むことを考え始めました。

    ちょうどその頃、一人旅で鹿児島に行く機会があったのですが、そのとき出会った人や温暖な気候にすっかり魅了され、『ここに住みたい!』と思うようになりました。

    実は、移住自体は社会人2年目頃にも考えたことがあったんです。でもそのときは、仕事が上手くいっていないことから外に目がいき、移住に逃げているような気もして、決断することはできませんでした。

    仕事に対する思いやこれからについて何度も考えたとき、『やらずに後悔するくらいなら、恐れずに、まずはやってみよう』という気持ちが強くなり、今回は仕事から逃げているのではなく、本当に鹿児島に住みたいのだと確信を持つことができました。

    「鹿児島に住みたいなぁ。よし、ベーグル屋になろう!」

    ー初めてお会いしたとき、「ベーグル屋になりたくて鹿児島に住むわけじゃなく、鹿児島に住みたいからベーグル屋になるんです。」と仰っていたことをよく覚えています。これは、一体どういうことでしょうか?(笑)ー

    「普通よくわからないですよね(笑) 先ほどもお話した通り、鹿児島に住むことは決めたのですが、どのように暮らしていくかなどは全く考えていなくて。

    移住先として考えていた場所は、鹿児島の中でも長閑な場所で、今までの仕事も活かすのは難しそうでした。

    『何か手に職を…』と考えたとき、私はパンが大好きだということを思い出し、『これだ!』と思いましたね(笑)

    パンの中でも特にベーグルが好きで、仕事が大変な状況でも、お昼ごはんにベーグルがあると『なんかテンション上がるな。これを食べて午後も頑張ろう!』と思わせてくれる、パワーフードのような存在でした。

    ピーカンベーグルも、私にとっての『ベーグル』や店名の由来になっている『ピーカン晴れ』のように、『なんかテンション上がるな~』と思ってもらえる存在になれたら嬉しいです。」

    グランビリーのキッチンに立つちさとさん。
    普段は接客メインのため、
    あまり見ることのできない貴重な姿。

    ーなるほど、本当に『鹿児島に住むための手段』として選んだのがベーグル屋だったのですね。パン作りは未経験だったと思いますが、不安はなかったのですか?ー

    「そうですね、不安ももちろんありましたが『恐れずに、まずはやってみる』というのがマイルールでもあるように、『やってみたい』という冒険心の方が強かったです。

    また、元々陶芸が好きだったので、『こねる』という作業が似ているパン作りもできるかなと思っていたこともあります(笑)」

    “ただ生まれ育った場所”だった地元が、いつしか大事な場所に。

    ー2月までグランビリーで週末限定スタッフをされていたと思いますが、このお店との出会いはどのようなものだったのでしょうか?ー

    「実は、会社員を辞めたあとに修行させていただく予定だったパン屋さんが、諸事情により休業してしまったんです。

    『仕事も辞めてしまったし、どうしよう…』と途方に暮れていたとき、母がインスタグラムで、とあるハンバーガー屋を見つけてきました。

    そのハンバーガー屋では、新たにベーグルを始めるとのことで、『どうせ暇なら行ってみれば?』という母の勧めもあり、一人で訪ねることにしました。」

    「私自身、人見知りだったこともあり、『一人で行っても大丈夫なのかな…』と少し不安に思いながら伺ったのですが、佐藤さん(グランビリーの店主)はとても優しい空気を纏いながらも、しっかりと自分の軸を持った芯の強い素敵な方で、とても話しやすかったです。

    初対面なのにすっかり意気投合し、修行先がなくなってしまったことをお話すると、『ボランティアでも良ければ是非!』とお声がけいただき、なんと翌日からお手伝いさせていただくことになりました。」

    グランビリーの店主、佐藤さん。
    こだわりが詰まったお店には、
    大好きなカナダへの愛を溢れさせています。

    ーそのような経緯があったのですね。実際に店頭に立ち、お客さんと接してみて感じたことはありますか?ー

    「パン作りについては専門学校で学んでいましたが、実際に接客・販売となると全く違う大変さがありました。

    でも、佐藤さんの働きを間近で見ることができたり、グランビリーを通じてこの街の方々と関わりが増えたことは、今後の開業にも必ず役に立つと実感しています。」

    「横浜は地元ですが、進学をきっかけに10年ほど離れていたこともあり、実はあまり思い入れはありませんでした。でも、グランビリーのお客さんやイベントで知り合った方との繋がりが増えることに伴い、この街の魅力にも気付くことができました。

    私が鹿児島で始める『ピーカンベーグル』も、グランビリーのような、“その街の人たちに愛される地域密着型”のお店にしたいと思っているので、ここでの出会いや経験は宝物になりました。」

    ピーカンベーグルにainiko

    ごく普通の会社員から、遠く離れた地で開業を決意したご自身のことを、「ただの大冒険ヤローなだけです(笑)」と仰っていたちさとさん。

    しかし、その行動力が周りに与える勇気は、本人が思っているよりかなり大きなもので。

    「鹿児島に住む」と決断した頃のちさとさんと同世代である私は、「まだまだ続く人生の中でいつかはあんなことに挑戦してみたいな~」という気持ちはありつつも、なかなか行動に移すことはできていませんでした。

    そんな私ですが、今回お話を伺い、その行動力の源である「恐れずに、まずはやってみる」という気持ちにすっかり影響され、「いつかは」ではなく「まずやってみよう!」という気持ちになることができました。

    実は今回も、「ちさとさんの行動力について詳しく聞いてみたいなぁ。」と以前から思っていたことが、初インタビューに挑戦するきっかけとなったのです。

    この日はグランビリーのお客さんも
    たくさん訪れており、
    すっかりこの街の人気者。

    鹿児島で新たな一歩を踏み出すちさとさん。皆さんも鹿児島に行く機会があったら是非会いに行ってみてはいかがでしょうか? (将来的には、通販や横浜でのイベント出店にも興味があるとのことなので、是非楽しみに待ちたいと思います!)

    ピーカンベーグル
    Instagram @pecan_bagel

  • 美味しさの追求は楽しさでしかない。好奇心を優しく刺激してくれる八百屋さん|808plus(ヤオヤプラス)|西小山

    美味しさの追求は楽しさでしかない。好奇心を優しく刺激してくれる八百屋さん|808plus(ヤオヤプラス)|西小山

    東急目黒線 品川区に位置する「西小山駅」

    画像出典:しながわ観光協会

    西小山は古い町並みや商店街を大切に残しつつ、新しいお店やイベントにはとても寛容なエリア。

    駅から東西に延びるノスタルジックな西小山商店街は、コンパクトながらも連日地元の人の買い物スポットとして賑わいます。

    駅から歩いて行ける範囲にはセンスが輝る個人店が多く、飲食店、ギャラリー、古着や銭湯など一日では周り尽くせない程に魅力的な個人店が目白押し。

                          _________

    活気立つ西小山商店街から一本外れて、駅から3分ほど歩いた通りに、

    私が通い詰める八百屋さん「808plus(ヤオヤプラス)」があります。

    朝昼晩サツマイモでもいい「お芋 is my life」ライターの大橋です

    私がお店を知った経緯は、職場がたまたま近くにあり、仕事帰り「あのお店は一体何屋さんだろう?」と、お店の光に導かれるように入ったことがきっかけでした。

    その日から、お店の前を通ると、いつも笑顔で挨拶をしてくれる店主の秋元さんやスタッフの皆さんに、すっかり気を許し、毎日足を運ぶように…

    買い物を通した雑談タイムが、一人暮らしの私にとって毎日の楽しみで、

    休日でも自宅から10km自転車で走って買いに行くほどお店と働く人のファンなんですっ!

    「おいしいもの」しか置かないという強い意志を感じる看板。”ただの野菜” ではない事をビシビシと感じます

    看板は控えめで、一見 ”普通” の八百屋さんにも見えますが、実は誰もが知っている有名番組や雑誌にも多数取り上げられ人気のカフェや飲食店にも野菜を卸している、既に地域を超え名を馳せている話題店。

    ・・・ですが、これまでお店や野菜について取り上げられることが多く、秋元さんご自身の過去や想いについては多く語ってこなかったそうなんです。

    どうしたら、こんなに話題になり、多くの方に愛される八百屋さんをやってこれたのでしょうか…?

    そこで!今回は「ヤオヤプラス」店主の秋元さんにフォーカスを当てて、八百屋になるまでのこと食やお客さんに対する想いなどを、赤裸々に語っていただきました。

    他には見ない珍しい野菜が陳列されているので、お客さん同士の「これどうやって調理するの?」「これ美味しかったから少し分けてあげる」なんていうほっこりする光景をよく目撃します。

    文章:airi 写真:myourenjar 構成:myourenjar

                            _________

    野菜の奥深さに魅了されて、気づいたら

    ───秋元さん(店主)は元バンドマンだと伺いました。八百屋さんで働き始めたきっかけを教えて下さい。

    秋元さん:「けっこう遡るけど、学生時代から20代にかけてバンドを組んでて、特に学生時代はバンド漬けの毎日で。就職活動中、自分は働きたい職業が定まらない中、周りでは ”とりあえず” と就職先を決める友達が多かったんだけど、それが自分には納得出来なかった。

    悩んだ末『自分がおじいちゃんになった時に八百屋さん、お肉屋さん、魚屋さんをやっていたら将来食いっぱぐれることはないだろう』と、生きるために必須な食周りの職業に就きたいと思ってね。

    普段は、にこやかで穏やかな秋元さん。当時の事を語る真剣な姿は、内側に燃え続けている紅のパッションを感じます

    まずは八百屋さんで働いて野菜の事を学び尽くしてから、お肉屋さんか魚屋さんで働こう!って考えて

    八百屋さんで働き始めたら、想像以上に野菜の世界が奥深くて…

    夢中になって学んでいたら、気づけば15年間、八百屋さん一筋で働いてます。(笑)」

    秋元さんの貴重すぎるバンドマン時代のお写真。生で演奏姿を拝んでみたい~!

    「学生時代は『食』にも無頓着だったし、食材に『旬』があるなんてこと気にしてなかった。

    だからこそ覚えることが多くて大変だったけど、初めて知る食材や品種、美味しいものとの出会いに感動して、トマトひとつとっても種類がめちゃくちゃあるから、見たことないトマトに出逢うたびに『何これ!味も食感も全然違う!!』って、毎日が刺激的で楽しくて仕方なかったよ。

    知識を得るためには、かなり貪欲で…発送されてきた段ボール内の野菜の説明書は全部持ち帰って家で復習してた。」

    連日取り置きする方続出、大人気の商品「焼き芋」、仕入れや時期によってお芋の品種は変わるため、品種によって毎回ベストな焼き具合を試行錯誤しているそう。尽きない探求心に頭が上がりません…!

    「食べること」は、楽しいこと

    ──私自身ヤオヤプラスさんでよく買い物させて頂きますが、作りたいメニューを伝えると適した食材を親身に教えてくれますよね。元々料理は得意だったんですか?

    秋元さん:「いや、八百屋さんで働くまでは料理は全然やらなかったよ。

    食についてお話しする時は、いつも心から楽しそうなご様子。青年のような目の輝きです

    日々お客さんとお話しする中で『この食材どうやって使うの?』と、質問されることが多くて

    その質問に責任をもって応えたい!と思って…

    色んな食材を片っ端から食べて、実際に自分で調理して…お客さんに『こうしたら美味しかったです』って伝えることを何年も繰り返したら、気づいたら料理も好きになってたんだよ。

    料理へ関心が広がったのも【もっと貪欲においしいものを知ってほしい】って思いが原動力になってる。 」

    キノコ類の陳列スポットは品種量が圧巻です。購入した「大黒舞茸」は、おすすめの調理法『オリーブオイルで揚げ焼きして少々のお塩』で食べて以来、美味しさに感動してヘビロテしています。

    「安く、おいしい食材を提供することはもちろん大切だけど、安さで他の八百屋さんと競うのではなくて、

    ヤオヤプラスに食材のことを聞いたら間違いないって、食全般に関してお客さんに信頼を置いてもらえるようなお店で在りたいかな。」

    野菜をただ売りたいわけじゃない

    ───スーパーと八百屋さんの違い、ヤオヤプラスさんだからこそできる買い物の楽しみ方があれば教えてください。

    秋元さん:「スーパーと八百屋さんの違いは、スーパーは『消費者が選ぶ場所』

    八百屋さんは『消費者と販売側が選ぶ場』だと、思うかな。

    ヤオヤプラスさんで働くスタッフさんは食に対して好奇心旺盛で、個性豊かな方ばかり

    「八百屋での買い物の醍醐味は、見ているだけじゃ分からない食材の特徴や適した調理法を知れること。

    迷ったときは、気軽に旬の食材、購入した食材のおすすめレシピを聞いてもらえると嬉しいです。

    あとは、一人暮らしの方でも利用してもらえやすいように、食べきりサイズの野菜や、ひとつから購入可能なものも沢山置いてます。 

    他のスーパーで買い物してから、2軒目でふらっと来て頂くのも大歓迎です~!」

    PAY PAY対応なのも身軽に買い物できる嬉しいポイント

    『食材をただ販売する』という枠を飛び超えて、お客さんの口に入るまで、美味しいものに出合うきっかけ与え続けてくれる秋元さん

    そのスタイルは

    【もっと貪欲に美味しいものに出合ってほしい】

    という、一貫した熱い想いが土台にあるからこそ、お肉やお魚など、食のジャンルが何であれ

    秋元さんの切り口で、お客さんの「美味しいものをもっと知りたい」という好奇心を、きっと、変わらず刺激し続けてくれるのだろう…

    ヤオヤプラスにainiko

    ───今後、西小山の地域にとって、どんな存在でありたいですか?

    秋元さん:「気軽に『美味しいもの』に出合えるきっかけで在りたい。学生時代は食に無頓着だったけど、美味しいものと沢山巡り合えたことで、より人生の楽しみの幅が広がったから。

    あとは、お客様との日々のコミュニケーションは変わらず大切にしていきたいな。

    自分が商店街育ちだからこそ、心地よい距離間でお互い見守るような関係を築いていきたいなって思うよ。」

    お客さんのことを語る姿からは、お客さんとの間の積み重ねてきた信頼関係の厚みを感じます

    ___働き始める理由が何であれ、働く価値に意味を見出し、好奇心を燃やし続け、人一倍の努力と誠実なコミュニケーションの先に唯一無二のヤオヤプラスのスタイルが誕生。

    そのスタイルにたどり着くまでの努力は想像し難いものですが、終始印象的なのは

    食に関することが「好き」「楽しい」という働き始めてから変わらない、食への純粋な好奇心。

    食への並々ならぬ愛が、日々の接客や食材への接し方に表れ、その積み重ねが愛されるお店創りに繋がっていることを、知ることが出来た貴重な時間でした。

    私にとってヤオヤプラスは、雨の日も風の日も、落ち込んでいる日でも

    「つい寄りたくなってしまうお店」

    今回の取材を通して、その ”つい” は、偶然ではなく、秋元さんの現場での圧倒的な場数と経験があるからこそ、いつ行っても、お客さんが安心して時間を過ごせるのだな、と必然的に自分がお店に引き寄せられていることに深く納得しました。

    このお店で見る光景、そして買い物時間は当たり前の日常に「+α」の幸せをくれます。

    みなさんも、ヤオヤプラスの愉快な皆さんや、珍しい野菜に会いに行ってみては??

    808plus(ヤオヤプラス)
    住所:東京都品川区小山6丁目7-3
    TEL:03‐5498‐0439
    Instagram:808plus

  • 食と愛で支え続ける“日本サッカー界レジェンド寮母”のレストラン|SUNDAY MONDAY kitchen|新横浜

    食と愛で支え続ける“日本サッカー界レジェンド寮母”のレストラン|SUNDAY MONDAY kitchen|新横浜

    横浜国際総合競技場(日産スタジアム)は横浜市港北区にある国内最大級の観客席を誇る、横浜のシンボル。

    画像出典:日産スタジアム

    様々なイベントの開催地であり、横浜F・マリノスのホームスタジアムでもある。施設内外のスポーツ教室も人気で、併設する新横浜公園と共に 20年以上この街の人に愛されている。そんな日産スタジアムに「SUNDAY MONDAY kitchen」が昨年(2022)年4月にオープンした。

    お店のオーナーシェフは多くのメディアで大人気、伝説の寮母こと村野明子さん。


    身体作りに必要な 5色の栄養素を食べ残しなくー食で食べる“栄養フルコースのワンプレート”で胃袋と心を満たし、 Jリーグチームの寮母として約18年勤め上げた。

    2019年に個々のニーズに特化した給食会社「株式会社 SundayMonday」を設立。寮母さんの道を切り拓く、まさにレジェンド。

    ネーミングはご自身のお名前の漢字「明」から。

    今年(2023)の 4月で 1周年を迎える「SUNDAY MONDAY kitchen」店主の村野明子さんに会いにいきました。

    文章:nao 写真:myourenjar 構成:myourenjar


    長年の夢であったレストラン開業、異業種への挑戦

    ―――長年の夢であったレストラン開業おめでとうございます。「オープン初日」はどんなお気持ちでしたか??

    村野さん:「選手に出す時とは、全く違う緊張感で準備不足もありました。でも、何よりお客様にお料理や接客を通して気持ちよく過ごしてほしいという想いは強かったです。」

    横浜F・マリノスから“練習終わりのアカデミー生(小中学生)に夜ご飯を作ってほしい、昼間の時間帯はレストランをやりませんか?”とオファーをもらう。何も決まっていない状態だったが、急遽引き受けることを決意したそう。

    元々フードコートがあった場所。レストランは水曜〜日曜の11時から16時まで営業。
    火曜~金曜の夜はアカデミー生にご飯を提供。子供たちが可愛いです!と村野さん。

    お食事プレートに込められた、変わらない真心

    村野さん:「 1番の人気メニューはお食事のデリプレートです。本日のおかずから自分で好きな主菜のメイン 1品副菜のデリ 2品を選べるスタイルなので、嫌いな野菜が自分のプレートにのることがなく食べ残しはほとんどありません。」

    本日のワンプレートメニュー

    当初、メニューは鶏胸肉等のアスリート食に寄せていたそう。

    「土日は家族連れが多いので、お子様とシェアできる“唐揚げや一口カツ”等を取り入れてます!平日はスタジアムの先生や、施設内のリハビリを利用する方も多いのでヘルシーなメニューが多いです。」

    人気 No.1 メイン、唐揚げのデリプレート。胸肉とは思えないほどの柔らかさ。

    「全部が醤油を使った味付けだと飽きてしまうので、複雑な味にせず、一品ずつ調味料を変えて被らない味付けを心がけています。」


    簡単な味付けなもの、簡単なレシピしか出していないという村野さん。でもそんな風には思えない。

    味付けの加減も大切。メインの味付けはご飯が進む濃いめで副菜はちょっと一歩引く。味見をするとスープは濃いめになってしまうので全体のバランスを心がけているそう。

    緑、白、オレンジ、赤、ピンクのカラフルな野菜。食べ応え、栄養満点のアスリートプレート

    「お皿に選んでもらった時に全部緑だとつまらないよね。なるべく色が分かれている 5色の野菜とひじき等の海藻類を取り入れてます。」

    飽きずに楽しく、残さず食べてほしいという長年の想い。変わらない真心のこもったお食事プレート。

    村野さんは簡単なことしかやってないというけれど、相手の気持ちや目線になって何度も考える温かい心遣いが感じられる。

    寮母時代と同じく作りすぎた料理は夜ご飯にアレンジ。1日に60合〜100合のお米を炊く。何十キロものお米が 2〜3日でなくなる。雑穀米も選べます!

    お店に欠かせないスイーツの誕生ストーリー

    村野さん:「スイーツ担当の千晶さんのスイーツはすごく優しくて、ほのかな甘さで甘すぎないのが特徴。毎日焼いてくれるので、朝来たら余った端っこをもらって食べるのが本当に楽しみなんです!」

    人気スイーツ:無農薬レモンのパウンドケーキ(左)& キャロットケーキ(右)
    電話で1本売り(要予約)や取り置き等が可能。

    「レストランを始めるにあたりやっぱりスイーツは必須!お店に合う罪悪感のないスイーツがいいなと思いました。計量が苦手な私は作れないんです…。」

    “栄養士の植 千晴”さんは、ショーケースを準備して千晶さんのスイーツをたくさん並べたい!と張り切っていました!!

    スイーツ担当の大西 千晶さん:「大体の焼き菓子は、体に優しい油(太白胡麻油)と、きび砂糖を使って作っています。近所の村野さんのお店で働き始めた当初は、スイーツを作ることになるなんて微塵も思っていませんでした。自分の引き出しを広げてくれたあっこさんのおかげです。」

    注文口の横に並ぶスイーツ。“6種類”から当日選び出す。バナナシフォンとレモンとマンゴーのチーズケーキも人気。

    お客様だけではなく、お店のスタッフからも大人気のスイーツ。
    みんなに大切に、愛されている千晶さんのスイーツ。

    お店に欠かせないスイーツが生まれたのは、村野さんが千晶さんの背中を押してくれたから。

    カフェだけ利用OK!千晶さんおすすめのお食事ケーキ“ゴーダチーズと黒胡椒のパウンドケーキ”(左)。全粒粉&くるみのスコーン(右)。スープ付きワンプレートもできます!

    想いと人の輪が繋ぐ未来

    ―――もうすぐオープンして 1年になりますが、今のお気持ちを教えてほしいです!

    村野さん:「毎日やることが沢山あって忙しいです。寮母時代も一緒で、1年目は作って出して残した残さないと試行錯誤の毎日。選手が“戦力外通告”の手紙をもらう瞬間を初めて見た時は、急なお別れがすごく寂しかった記憶があります。」

    当時は子育てや不慣れなことで、一杯一杯の生活だったけど、選手たちは怪我をすることや過酷な試練が実に沢山ある。だから、私も今出来ることをもっとちゃんとやろう!と思ったのだとか。

    その後戦力外になった選手は他のチームで活躍する等もっと輝くので、今は彼らの次のショーが楽しみな村野さん。

    手探りの 1年目、何事も最初はほんと大変なんですよね。今とリンクしています。お店を始めた去年も一生忘れられないくらい大変で過酷でしたね。」

    今はスタッフとみんなで“サクセスストーリー”を作っている最中。

    「でも美味しかったって言葉、取材や収録等、嬉しいことは本当にいろんな所に散りばめられていて、大変なところからたくさん嬉しい楽しいは生まれ、宝物になる”プライスレスな経験”が毎日いっぱいです。

    プライベートで数年前に娘さんと水道も電気もないナバホ族の伝統住居“ホーガン”に泊まったこともプライスレスな経験。(こんな所に泊まるなんて絶対何かの間違いだ、と思ったそう)

    「仕事の幅が広がると出会いも広がる、色々な場所で沢山の人と出会ってどんどん人の輪が広がって今の私ができています。ここに今いるスタッフに”プライスレスな経験”のチャンスがあったら一緒にやって、出会いを広げて、それぞれが得意なことで輝くことができたら嬉しいです!」

    知らず知らずに私が進んできたこと、やってきたことでみんなも楽しいといいなぁ☺︎と村野さん。

    植さん(左)も千晶さん(右)も朝起きて次の日靴下が履けない朝を何度も経験。
    でも毎日が楽しい!村野さんのためなら頑張るぞ!と嬉しそうに目を合わす二人。

    栄養士の植 千晴さん:「村野さんと一緒に働いていると、毎日に夢があるんです。これしたいって言ったら、じゃあやってみなって、なんでもやってみなよ!って挑戦させてくれます!!」

    また、色んな人との出会いで広がっていった“村野さんの人の輪”は、お料理の野菜・果物にも繋がっている。お店で使うほとんどの青果は、全国にいる Jリーガーのご友人やその紹介で農家から直送されている。

    兵庫のVeggie de +さんに規格外の美味しい野菜を沢山送ってもらってます。
    一般のお客様も買えるので要チェックです!と村野さん。

    「熊本にいる元 Jリーガーの水本勝成さんからブロッコリーを送ってもらっています。元 Jリーガーが作ったお野菜を、今 Jリーガーになりたい子供たちが食べるのは夢があって素敵なことだと思います!!

    「大量調理でも、新鮮で安心安全の食材をちゃんと出したいって想いがあります。どうしても足りないものは買うこともありますが、みんなが力になってくれるので嬉しいです。」

    植さんのお母様は村野さんと千晶さんの大ファン。二人のために自家栽培の“完全無農薬の旬な青果”を沢山送ってくれる。心が温まりますね。

    寮母時代の村野さんは、選手が一人ひとり輝く未来を想い、今は一緒に働いているスタッフのみんなが輝く未来を想っている。

    輝いてほしいという想い、広がる人の輪。それは、夢を描く未来に繋がっていると感じた。

    SUNDAY MONDAY kitchenにainiko

    ―――最後にSUNDAY MONDAY kitchen は、この街の人にとってどんな場所になってほしいですか?

    村野さん:「新横浜、小机周辺は緑が多く周りの環境がものすごくいい!スポーツを楽しむ人、コミュニティも多いです。人と人、家族との繋がりが多い場所だと感じています。」

    「たくさん体を動かした後、散歩でちょっと疲れたなって時、お子さんの習い事の帰り等。色んな機会でこの街に来た時、気軽に立ち寄れる場所になってほしいです。栄養満点なお食事も食べて、ぜひ身体が喜ぶ“まるっとヘルシーな 1日”を過ごしてください!!」

    忙しい毎日の中でも、今も昔もずっと変わらない真心と想い。

    相手に寄り添うことで生まれるアイディアが
    SUNDAY MONDAY kitchen の心がほかほかするお料理に結ばれている。
    それは人間関係でも同じで、村野さんも出会ったみんなも感謝で満たされている。

    いつ食べても楽しい気分になれる村野さんのお食事プレート、千晶さんの優しいスイーツ、植さんの心温まる接客は子育てで疲れていた私の心を何度も元気づけてくれました。

    食べたら「頑張ってね!」って応援してもらえるような気持ちをぜひ受け取ってください!!

    SUNDAY MONDAY kitchen
    住所:〒222-0037
    横浜市港北区小机町3302-5
    日産スタジアム東ゲートスタンド下
    Instagram:sundaymonday_kitchen

    東ゲートスタンド下入口
    日産ウォーターパークのエントランスから右手に進み、階段で 2階へ。受付の右隣にレストランがあります!
  • 美味しいを超えた先にある感動を届けたい|CACAOLOGY大倉山ファクトリーカフェ|大倉山

    美味しいを超えた先にある感動を届けたい|CACAOLOGY大倉山ファクトリーカフェ|大倉山

    東急東横線、大倉山駅から徒歩10分ほど。2022年7月16日に工房が見えるカフェ、CACAOLOGY(カカオロジー)大倉山ファクトリーカフェがOPENしました。

    店名の『CACAOLOGY』には、CACAO=カカオ LOGY=学問 
    カカオ学ということで、カカオの新たな可能性を探求していくという想いが込められているとのこと。

    高級感のある佇まいは、一見敷居が高そうに感じますが、扉を開けてみるとカカオのいい香りと、親切丁寧に商品説明をしてくれる店員さん温かく迎えてくれます。

    こちらのカフェをゼロから立ちげた代表の佐々部 一宏さんに会いにいきました。

    文章:みーちゃん 写真:myourenjar 構成:myourenjar

    素材から楽しむBEAN TO BARへの想い

    —————BEAN(豆) TO BAR(板) はカカオ豆の選定から粉砕してチョコレート板にするまでの工程を一貫して行うことですよね。BEAN TO BARのカフェを立ち上げた経緯を教えて下さい。

    佐々部さん:「幼少期は食べることが大好きで太っていました。中高生の時にダイエットに目覚めました。モテるためだったかな(笑)

    ダイエットで食べ物の栄養などについて知識を深める中で、食材の質や製造工程の大切さに気付きました。その経験は、『質の良い素材で作った物をきちんとした値段で提供したい』という今の想いに繋がっています。

    「2人の姉をもつ末っ子で、人見知りでお母さんの後ろにくっついてるような消極的な子どもでした。
    今ではびっくりされます。」と幼少期を語る佐々部さん。

    姉の影響で興味をもって行ったアメリカ留学。

    そこで目の当たりにしたのは、BEAN TO BARという素材から一貫して作られるチョコレートを通して、子供からお年寄りまで様々な層のお客さんがカカオの産地やカカオ含有率など、カカオの個性を楽しんでいる姿でした。

    日本ではまだチョコレートをカカオ豆の産地から楽しむという文化がなかったため、日本で広められたら面白いなと感じたのが始まりです。

    お店に飾られたカカオの実。その大きさにびっくり。
    「この中にカカオ豆が入っているんです。カカオ豆は手に入ってもカカオの実は手に入らないので、貴重ですよ。」
    お店に行ったら見つけてみよう。

    カカオロジーという構想はあったものの最初に展開したのがBEAN TO BAR✖️アーティストの表現を楽しめるChocolameets でした。Chocolameetsは、カカオロジーの中の展開の1つになります。」

    Chocolameetsの商品。様々なアーティストが描いたパッケージが視覚的にも楽しませてくれる。
    試食を食べ比べしながら選べるようになっている。
    シンプルな材料で作られたチョコレートはカカオの香りがダイレクトに伝わってきてこんなにも扱うカカオ豆の違いで味が変わるのかという驚きに包まれる。

    唯一無二のデザート「カカオクリュ」誕生秘話

    カカオロジーの看板商品のカカオクリュ。カカオニブが乗った厚さ2mmのチョコプレート。甘さを抑えた大人のカカオソース。
    カカオ豆の香りが引き立つ滑らかなプリンのような生チョコのようなクリュ。
    この黄金の3層構造が1瓶を最後まで飽きずにペロリと食べてしまう魅力。

    ——————看板商品のカカオクリュ。誕生秘話を教えてください。

    佐々部さん:「BEAN TO BARの新しい楽しみ方として、自社の工房で製造したチョコレートからいろんな形へ派生して楽しんでいただきたいという思いがありました。

    パティシエの宮根は‘’とろけるプリン‘’で有名な会社の商品開発で20年勤めていた経験があったので、その強みとBEAN TO BARの良さを活かした新しいスイーツができないかと試行錯誤して行き着いたのが、この“カカオクリュ“です。

    他のどこにもないカカオロジーにしかないスイーツが完成しました。

    開発当時、まだ自社工房がなかったので、メーカーのラボのようなところを借りて何度も作っていましたよ(笑)

    何度も作り直して完成に至るまで1年はかかりましたね。

    カカオクリュを開発したパティシエの宮根さん。チョコレートをカカオ豆を加工するところから作るのは初めてで、
    製造工程を1から勉強して試行錯誤を重ねたという。

    冷凍状態で提供されるカカオクリュは4つの温度の変化で変わる食感が楽しめます。

    冷凍…冷凍庫から常温で5分ほどの濃厚なアイスのよう

    半解凍…冷凍庫から冷蔵庫に移し30分ほど。
    アイスと生チョコの中間のような滑らかな状態

    完全解凍…冷凍庫から冷蔵庫に移し2〜3時間ほどの完全解凍したとろりとしたプリンと生チョコの間のような状態

    微加熱…半解凍後、容器から取り出してレンジ500wで10〜15秒ほど加熱してまるで焼きたてフォンダンショコラの中身のようなとろーりとろけた状態。
    一番ダイレクトにカカオの味を感じられる。

    他にも、塩や胡椒などのスパイスをトッピングしたり、パンに塗ったりクラッカーにディップしたり、ミルクと合わせてドリンクにしたりと楽しみ方は広がります。

    全ての食べ方を楽しんでいただきたい位、食べ方によって全然違う表情を見せるカカオクリュです。

    —————-基本フレーバーは4種ですが、佐々部さんはどのフレーバーがお気に入りですか

    佐々部さん:「僕は、スモークですね。完成した物を初めて食べた時には衝撃的でした

    バニラやローストは割と誰からも食べていただきやすいフレーバー。

    エキゾチックやスモークはクセがあるのですが、チョコレートが苦手な方でも楽しんでいただけるような大人な味。

    特にスモークは製造過程でカカオクリュを桜チップで燻しています。

    最初はどうかなと思ったのですが、それが見事に調和したんです。

    新しくて、まさにお店のテーマであるカカオロジー(カカオを探求する学問)らしいなと感じてお気に入りのフレーバーです。

    カカオクリュに使われているカカオ豆の香りを実際に体感できるようにディスプレイされたカカオクリュたち。
    6月から毎月出されている季節限定フレーバーも立ち並んでいる。

    ——————毎月出る季節に合ったフレーバーも気になります

    佐々部さん:「毎月旬の食材を取り入れた季節限定のカカオクリュは、ネット販売では期間限定で出していますが、店舗では、今までの期間限定のラインナップが全てご購入いただけます。

    実は既にこれから出すラインナップも決まっているんですよ。9月は——で10月は——で…。って言っちゃいました。」

    とお茶目に非公開の今後の季節限定フレーバーを教えて下さいました。

    皆様はぜひ実際に足を運んで、毎月出る旬のフレーバーを楽しんでみてください。

    2022年8月10日から店舗限定発売の「フローズンチョコレートドリンク」。芸術的な見た目に心奪われる。
    カカオ二ブがトッピングされた上のチョコがパリッっと絶妙な食感。
    カカオ香る冷たいフローズンドリンクが暑いこの季節に優しくひんやりと体に染み渡っていく。
    女性の私でもペロリと飲んでしまった。店舗限定発売メニューも目が離せない。

    この街に住んじゃいます

    ———————なぜ大倉山の地にOPENされたのですか。

    佐々部さん:「元々横浜市出身だったこともあり、横浜でOPENさせたいと思っていたところ、現在の物件に出会いました。

    物件探しで初めて大倉山に降りたのですが、適度に自然があり、落ち着いていて、いろんなお店があって一つの街として完成されているなと感じ、すぐに気に入りました

    実は、今度プライベートでも自宅を大倉山に移す予定なんですよ(笑)

    この大倉山で地元の人に愛され、地域の活性化ができるようなお店を目指していきたいと考えています。

    そのためにも、ファミリー層が多いこの街で、子どもが楽しめるワークショップイベントを開催したり、近隣学校との繋がりを積極的に取っていったりして、より多くの人に親しんでいただける工夫をしていきたいです。」

    子どもが食べやすいショートケーキやゼリー、プリン、カヌレなど、カカオなしのメニューも用意。

    ‘’質を大事にしているお店‘’という高級感を保ちつつも地元のお客様とフラットに関っていきたいという強い想いが垣間見えました。

    カカオロジー大倉山ファクトリーカフェにainiko

    ———やりがいを感じるときはどんな時ですか。

    佐々部さん:「カカオロジーを立ち上げて一番嬉しいのが、お客様が美味しいを通り越して感動してくださること。美味しいのは当たり前で、美味しいの先にある人生揺さぶれる瞬間を創り出していきたいんです。」

    休日の楽しみは山登り。登った時の達成感を感じたり、大自然を感じたりするのがお好きとのこと。

    山登りについて語っている時の佐々部さんの表情はまるで冒険を楽しむ少年のようでいて、たくさんの山を乗り越えてきた頼もしいリーダーを感じさせるようでした。

    新たな挑戦にワクワクする気持ち一つのことから感動できる感性をお持ちの佐々部さんだからこそ創り出せるカカオロジーの世界観。今後の佐々部さんの新たな挑戦に期待が膨らみます。

    CACAOLOGY大倉山ファクトリーカフェ
    住所:〒233-0008 神奈川県横浜市港北区大倉山5-40-3 大倉山壱番館101
    instagram:@cacaology_japan
    Web:https://cacaology.jp/company/

  • 地域の方に愛されて10年。帰ってきたくなる裏白楽の居酒屋|まつたろう|白楽

    地域の方に愛されて10年。帰ってきたくなる裏白楽の居酒屋|まつたろう|白楽

    東急東横線 白楽駅、六角橋商店街の賑わいの西口とは反対側の東口を左手 妙蓮寺方面に坂を下ること0分。

    ”◯に松” と描いた提灯が目印の居酒屋「まつたろう」があります。

    「食べてくださるお客さんの気持ちで料理を作り、笑顔で帰ってもらいたい!」

    そんな思いで手作りにこだわり、地元の方々に愛されてきたアットホームな居酒屋さんのご夫婦を紹介します。

    白楽駅東口を妙蓮寺方面に坂を下ると目に飛び込んでくる◯に松の提灯が目印。

    駅前の立地の良さとレトロな雰囲気が気に入ってここにお店をオープンして10年。

    その間に白楽駅も様変わりし東口側にもお店が増え賑やかになり、いつしか「裏白楽」とも呼ばれているとか・・!?

    家族ぐるみで長く通うお客さんも多いまつたろうはお料理の美味しさはもちろんのこと、仲の良いオーナー夫婦も魅力の一つ。

    そんな素敵なオーナー夫婦の 松内信行さん 浩美さん に会いに行きました。

    文章:hakurakureport 写真:myourenjar 構成:myourenjar


    白楽に縁を感じ「まつたろう」誕生。

    ーーー白楽にお店を構えようと思ったきっかけを教えてください。

    信行さん:もともと白楽の近くで働いていたので友人もいたし土地勘もあったのと、駅近でちょっとレトロな雰囲気が気に入って。

    「まつたろう」というお店の名前の由来は、ご主人のひらめきなんだとか。角のない丸い印象のネーミングが親しみやすいですね。

    ーーー地域の方に愛されて10年、一番大事にしてきた事は何ですか?

    信行さん:何より手作りで、食べたい人の気持ちになって作ることですね。

    浩美さん:そうですね、お客さんには笑顔で帰ってもらいたいですからね。

    人気メニューと旬の食材を使った季節メニューが並びます。達筆な手書きメニューは奥様の浩美さん担当。 お店の雰囲気作りに欠かせない手書きメニューです。黒板のお魚は毎日仕入れに行っているので新鮮!
    それにしても手作りなのになんてリーズナブル・・・

    ーーーメニューを拝見すると、定番のものと季節によって旬のものを出したりされてますよね。メニューはどのように決めているのですか?

    信行さん:10年間ほとんど変わらないメニューもありますが、僕が毎日仕入れに行くので旬のメニューを考えて作り2人で試食します。どちらかが「ん??」となったら、お客様にはお出ししません。

    イメージ以上のものが出来たときはもう快感ですね。

    人気メニューの「とうもろこし しんじょ揚げ」はとうもろこしの実のみを桂剝きして魚のすり身を詰め揚げたものです。 とうもろこしの甘味とプリっとしたしんじょが本当によく合います! 秋は椎茸にぶぶあられをまぶしたしんじょ揚げ、冬は蓮根の海老しんじょ と季節によって食材を変えているのも旬の味を大事にしているまつたろうさんらしさです。
    「冷たい夏野菜とイワシのトマト煮」トマトで煮ているけどイタリアンのラタトゥイユと違うポイントは鰹出汁と山椒。 一味ちがう和風ラタトゥイユです。レモンを添えて爽やかに!
    お酒は実際飲んだりネットなどで評判のものはとりあえず買ってみるそうで、日本酒に関しては季節の味も大事にしているそうです。日本酒、焼酎のラインナップが豊富です。

    目標だった自分のお店、今は夫婦二人三脚で。

    ーーー信行さんはずっと飲食関係のお仕事をしてきたんですか?

    信行さん:10代の頃はバンドでギターやってまして、飲食のバイトをしながらライブハウスで活動していたんですが、飲食の世界や料理が面白くなってきて、その道に入りました。

    浩美さん:私もバンド活動していたんです。バイトしていた和食屋の板さんで入ってきたのが縁で、休みの日にたまに一緒にスタジオに入ったりするようになったんです。

    黙々と料理を作っている印象の信行さんですが、実はとても気さくで明るいマスターです!

    ーーーバンドから飲食の道に入った修行時代のお話を聞かせてもらえますか。

    信行さん:僕は30歳くらいの時から本格的に板前として修行を始めたのですが、振り返ると大変な時期もありましたが、とても勉強になりました。

    修行時代があるからこそ、夢だった自分のお店を持てたことがとても嬉しいし、続けることができています。

    相性の良さも納得!本当に仲の良いお二人です。

    ーーーそうなんですね、当時はお休みどころではありませんでしたね。自分のお店を持った今はお休みの日はどのように過ごしているんですか?

    お二人:お休みの日もお店で仕込みをしたり掃除をしたりしてますね。自分のお店だから楽しいです!

    ーーーとても仲の良いお二人ですもんね!

    お二人:よく言われます(笑)ずっと一緒にいるから相性がいいのかな?ケンカもあまりしないし。別にイチャイチャっていう訳ではないですけど(大笑)


    このまちの人に恵まれていること

    オープンから10年、周りの環境の変化を見守りながらお客さんの喜ぶ顔を糧に今後も淡々とこなしていきたいと語るご夫婦。

    コロナ禍はテイクアウト中心の営業に時間短縮など、お客さんのいない辛い時間も乗り越えてきました。会話の端々にお客さんと接するのが何より楽しい気持ちが伝わってきます。

    ーーーお客様は、このまちの方が多いのですか?

    浩美さん:はい、このまちの方が多いです。中には、オープン当時からずっと通い続けてくださるお客様もいらっしゃいます。

    コロナ禍中では手探りでテイクアウトを頑張っていましたが、常連さんをはじめ、まちの方たちが応援してくださり、本当に有り難かったです。

    お店の準備をしていると下校途中の小学生が表の提灯を見て「わーーー!まつたろうだ!まつたろう!」って叫んでいってくれたりする姿も嬉しいです。ひらがなで読みやすいんでしょうね。

    最初お一人でお越しになって、次は奥様連れて、お子さんが生まれて連れてきてくれて。という方とか、10年前小さかったお子さんが中学生になっていたり、就職した報告をしに遊びに来てくれたり。

    お客様と、このまちと一緒に時間の経過を過ごせていることを感じられるときが何よりも嬉しいです。

    アルバイトの方も家族のような関係性で、卒業後社会人になっても時々顔を出してくれてくれるのは嬉しですね。

    ーーー最後にこの記事をお読みの方にメッセージをお願いします。

    信行さん:決して敷居の高い堅苦しい店ではないので気軽に来て下さい。ご家族でお食事などにもどうぞお気軽に!

    浩美さん:白楽のある居酒屋さんは40年も続いていて、そこのお母さんは80歳過ぎでも頑張っているので私も目標にしたいと思っています!

    ーーー私もあと30年通わなくちゃ!(笑)

    今日はお休みのところ色々お話を聞かせていただきありがとうございました。

    2階席は落ち着いた雰囲気。家族連れでもゆっくり過ごせます。

    「まつたろう」に ainiko

    決して目立ちはしないけれど「裏白楽」の中心的存在の「まつたろう」さん。ご夫婦の人柄とアットホームな雰囲気が、また暖簾をくぐりたくなってしまい、口コミの高さも納得です。

    「人に恵まれてますね」嬉しそうに語るお二人に笑顔が溢れます

    将来のことを伺った際に「淡々とこなしていきたい」 とおっしやっていたのがとても印象的でした。10年間お店をやっているとコロナ禍のピンチなど色々あったのではないかと思われますが「今後も淡々と」とブレない姿勢に自信と日々の努力を感じました。今後も新しいメニューでお客さんの驚く顔が楽しみです。

    一方、若い頃はバンドを組んで音楽に熱中していた熱い一面も・・音楽好きの方はお酒を飲みながら音楽の話を語ってみるのも面白いかもしれないですよ!


    まつたろう
    住所:神奈川県横浜市神奈川区白楽103
    Instagram:@matsutarou100r9

  • 夫婦二人三脚。挑戦し続ける人気レストランから生まれたキッチンカー|Restaurant BOOO|妙蓮寺

    夫婦二人三脚。挑戦し続ける人気レストランから生まれたキッチンカー|Restaurant BOOO|妙蓮寺

    東急東横線 妙蓮寺駅から旧綱島街道を白楽方面に歩いて5分ほどの場所に店を構えるのが、

    妙蓮寺を代表するレストラン『Restaurant BOOO(レストラン ブー)』。

    本格派のシャルキュトリ(加工肉)とワイン・ビールが楽しめるレストランとして
    多くの地元の方から愛される名店。

    BOOOの名前の由来は、シェフの得意料理がお肉料理で、特に豚をイメージする名前をつけたかったとのこと。

    そんなBOOOさんが、コロナ禍をきっかけにスタートさせた

    2台のキッチンカーをご存じの方も多いはず。1台目は横浜をイメージした青色。

    《シェフの味をキッチンカーで》をコンセプトに、お肉メインの主菜とお野菜たっぷりの副菜が入ったお弁当やカレーを販売し、行列ができるほどの人気に。

    そして2台目のピンクのキッチンカーはなんと・・・ソフトクリーム!!

    人気レストランが出すソフトクリームとは?

    シェフの笠井秀則さん亜樹奈さんに会いに行きました。

    文章:妙子 写真:myourenjar 構成:myourenjar


    ピンチは魅せ場。こだわり抜いたキッチンカー

    ───キッチンカー事業スタートの経緯を教えてください。

    亜樹奈さん:「コロナが流行し始めた2020年に別業態の選択肢を持っておきたいと、
    いち早くキッチンカー事業をスタートさせました。

    二人でよく言うのが『ピンチは魅せ場』
    うまくいかないときこそ、積極的にチャレンジしていきたいんです。

    今ではキッチンカーのお客様が、お店に足を運んでくださることも多いです。お店の存在は知っているけど、行ったことはないというお客様とお店をつないでくれる存在ですね。」

    この日はスパイスカレーの日。牛豚羊鶏、どれも個性的で魅力的。

    ───キッチンカーへの想いを教えてください。

    秀則さん「料理に関して言えば、付け合わせのケチャップやマスタードまで、すべて一から作っています。

    僕たちは料理を通じて安心と安全を売っているので、キッチンカーそのものについても、衛生面等を考慮してしっかり作りました。

    キッチンカーって気軽にスタートさせられる業態ではあるけど、そこはプロとして、お店同様にやらなくてもいいことにも、とことんこだわっています

    見えないところにどこまでこだわれるかがお店の格を作る、と信じているので、こだわってないところがないです。」

    『現状維持は衰退だといつも自分に言い聞かせています。』随所で名言をおっしゃる秀則さん。まさに職人。

    亜樹奈さん:私たちはレストランの看板を背負っています。キッチンカーでお出しする料理が直接お店の評価へつながるので一切、手は抜けません。

    自慢は、メインの料理と同じくらい力を入れて作る副菜です。レストランでは、メインに添えられた副菜のキャロットラペの味に感動したと、繰り返しご注文してくださるお客様もいらっしゃるんです。」

    大山鶏のフリット。添えられた副菜はなんと常時6~8種類。その一つ一つがシェフの味。

    ソフトクリームのキッチンカー誕生のお話

    ───なぜ2台目のキッチンカーはソフトクリームだったのでしょう。

    亜樹奈さん:「単純にキッチンカーからソフトクリームが出てきたらカワイイなって。
    それと、うちの父が大のソフトクリーム好きなんです。父の名前をとって『AKIO』という名前にしました。
    どうせやるならレストランで食べるような、ベースから手作りのものを提供したいと思い、始めました。」

    キッチンカーの少しくすんだピンクは亜樹奈さんが直観で決めた色。

    秀則さん:「ソフトクリームって味が単調になりやすいんですよ。
    だから個性をどうだすのかが大事だと思っていて。

    今日のフレーバーはレモンとチョコレートですが、レモンは有機栽培のものをたっぷり使っていて、酸味をかなり効かせています。チョコレートはホワイトチョコレートとブラックカカオ、2種類を混ぜ、よりチョコレートの風味を強く。

    ポイントは味をボヤっとさせず、インパクトを残すことですね。」

    シチリアレモンのソフトクリーム。本格的な酸味は暑い日にはピッタリ。

    キッチンカーは期間限定?!その先には・・・

    ───10年後の夢を教えてください

    亜樹奈さん:「レストランで、オープン当初からお出ししている人気のデザートに、ホワイトチョコのブラウニーがあるのですが、それをコンビニで販売して、全国の皆さんに届けるのが夢です。コンビニに行った時は、ついつい妄想しちゃいます。」

    秀則さん「僕は店舗を増やしたいです。小さいハコでいいので、妙蓮寺近辺で3店舗くらい

    10年後キッチンカーはたぶん、ないですね。設備面やキッチンカーという業態を考えると、できてあと5年位。
    でもその代わりに、お店を増やしたいです。業態はバーでもデリカテッセンでもパティスリーでも。
    キッチンカーをお店に変えていくイメージですね。

    妙蓮寺が好きだし、ここにお店を構えていることに誇りを持っているので、妙蓮寺のお客様を大切にして喜んでもらいたいです。」

    火曜日~日曜日までレストランとキッチンカーの予定がびっしり。

    ───レストランにキッチンカー2台と本当にお忙しいと思いますが、一番幸せな時間ってどんな時ですか?

    亜樹奈さん:「えーー・・・ちょっと考えてもいいですか?」

    秀則さん「僕は即答できますよ。妻のそばにいる時間です。
    一分一秒でも長く一緒にいたいんです。二人で開業したのもずっと二人でいられるからですから。」

    亜樹奈さん:「私がそばにいないと心配なんです。シェフの永遠の片思いなんですよ。
    私は・・・タヒチアンフラを習う妄想をすることかな。」

    秀則さん「へー。僕はその時間何をしたらいいのかな~。」

    ───予想外の回答にびっくり!
    冗談めかしながらも、二人の掛け合いには愛が詰まっていました。
    この後もシェフは、まるで料理への想いについて語るようなトーンで、亜樹奈さんへの愛を語ってくださいました。続きが気になる方は、是非直接お店まで。

    ソフトクリームを巻く亜樹奈さんの後ろから「巻くのがうまいところも好きですね~」と秀則さん。素敵!!

    Restaurant BOOOにainiko

    ───最後に伝えたいことありますか?

    秀則さん「フランス・イタリア料理やワインは敷居が高いと思われがちですが、構えないで気軽に足を運んでほしいです。
    キッチンカーでもお店でも、来ていただければ満足させる自信があります。」

    亜樹奈さん:「コロナ禍でお客様のライフスタイルも変わったと思います。
    そんな中でも、リモートワークの方には、さっと買えるキッチンカーでのお弁当。少し人が集まるような会には、テイクアウトのオードブル。できたてを食べたい人は、レストラン。みたいに
    妙蓮寺のお客様に色々な選択肢を提供していきたいと思っています。」

    シェフのお料理の中で亜樹奈さんが一番好きなメニューは『プッタネスカ(娼婦風パスタ)』。これは必食の一品。

    お料理への愛 妙蓮寺への愛 互いへの愛

    その想いの強さに感動しました。

    姿形は時代に合わせて変化しながらも、変わらない土台があるからこそ、与えられる安心感があるのだと。
    そして妙蓮寺にRestaurant BOOOがあることを、とても誇らしく感じました。

    このご夫婦は本当にかっこいい・・・。

    今日はどのBOOOさんに会えるかな。

    Restaurant BOOO(レストラン ブー)
    住所:〒222-0023 神奈川県横浜市港北区仲手原2-1-23 フラワーハイツ吉村 1F
    Instagram:@booo_restaurant.kitchencar