-
町と人とのご縁に感謝して。僕らのビールを全国へ届けたい│RE:BREAD│神大寺

横浜高島屋にて限定販売されたひとつのクラフトビールがあります。
それは、まだ食べることができるにも関わらず、廃棄されてしまうパンから作られる
『RE:BREAD(リ:ブレッド)』というクラフトビールです。
キャッチコピーは「自然とわたしに、美味しい一杯」。爽やかな味わいのホワイトエールスタイル。 日本全国のパン屋さんで今、課題となっている「フードロス」。
その問題に着目し、環境に優しく、
まだ他にないビールを作るため、
会社を立ち上げたひとりの若き起業家がいました。廃棄食材からビールへのリプロデュースを手がける、株式会社 Beer the First にて
代表を務める 坂本 錦一さん に会いにいきました。文章:SACHI 写真:myourenjar 構成:myourenjar
きっかけは「モノづくりが好き」という気持ちでした
─── ビールの会社を立ち上げた経緯について教えてください。
坂本さん:「元々、ビールは飲めなかったんです、苦いな~と思っていて。
『やぐら太鼓』という白楽近くにある居酒屋でビールが飲めるようになりました。
お父さんとお母さんの作る美味しい料理が楽しめる、昔ながらの居酒屋です。」─── さすが、神大寺育ちの坂本さんらしいビールとの出会いですね。

「コロナ禍をきっかけに家で過ごす時間が増え、ビールの勉強をはじめました。
学んでいくごとに、ビールが好きだという気持ちが大きくなり、
自分でビールを作りたいと思うようになったんです。」─── 元々、自分でなにかを作ることが好きだという坂本さん。
スパイスカレーが趣味という坂本さんは、カレーづくりの教室にも通い、自宅で本格カレーを作ることもあるんだとか。「個人でビールをつくることは法律の関係で叶えることができず、
もどかしさを感じていたとき、友人と「それなら仕事でビールを作ろうか!」と思い立ち、
2021年3月に会社を設立しました。」抱いていた「違和感」を解決するために
─── 以前より、廃棄食材に対する課題を感じていたのでしょうか。
坂本さん:「普段は、食品関係の会社でサラリーマンをしています。
そのご縁で、農家さんや加工所などへ行く機会が多くありました。フルーツの農家さんが、表面に傷がついてるなどという理由で、
大切に育てたフルーツを販売できずにいると知り、もったいないと感じていました。」─── 本業を通じて、廃棄食材への課題を抱き、
それが廃棄パンを利用したビールづくりというアイデアに繋がったそうです。
廃棄予定のパンを集め、それを原料にビールを作る、それが「RE:BREAD(リ:ブレッド)」 「それからいくつものパン屋さんにメールや電話をしました。
なかには全く相手にされないことも、プツリと音信不通になることもありました。そんななかでご縁があったのが、僕の地元、神大寺にあるパン屋さん『ル・ミトロン』でした。
ル・ミトロンの大場さんに力添えいただき、RE:BREADが完成し、横浜高島屋への出店が実現しました。」
─── それはインパクトのある出会いだったと語る坂本さん。
「周りの人に恵まれていると感じています。運なのか、不思議なご縁ですね。」

ル・ミトロン 神大寺本店 
店内には、所狭しと出来立てのパンが並びます ─── ビールが完成し、店頭に並んだとき、どんなお気持ちでしたか。
坂本さん:「うれしかったですね。息子がそこにいるかのようで、夢のようでした。」
───「実感がわかなかった」と、まるで父になったかのような発言に、その場に優しい笑いが起こりました。
ヒッチハイクにも似た「ワクワク・ドキドキ」に夢中なんです
─── ビールづくりの活動の中で、最も楽しい瞬間について教えてください。
坂本さん:「どうしたら面白いものをつくることができるか?を考え、行動をする過程で、
いつも、ドキドキ・わくわくしています。困難も多いなか、自分たちの力で事業を前に進めていくので、
たとえば、メールが繋がった、打ち合わせができたなど、
どんなに些細なことでも、その一歩一歩がすごく嬉しいです。」
ビールに使用するのは、ル・ミトロンの人気商品『神大寺トースト』 ─── その気持ちは学生時代に経験したヒッチハイクにも通じるそうで、
「考えて、苦労して、結果を掴む。ご縁を結ぶ。そのときの感動の1つずつが嬉しいんです」と話す坂本さんは、活き活きとした表情をされていました。神大寺発 全国へと広がるビールをつくりたい
─── 今後の展望について教えてください。
坂本さん:「最終的には、自分たちのブルワリー(ビール工場)を作りたいと思っています。
たとえば、今は使われていない消防署や倉庫などの場所を活用したブルワリーを作りたいです。
そしてそれが、地元である神大寺で叶えられたら嬉しいですね。」
「ビールづくりを通じて、多くの方との出会いがあり、神大寺の「人」を知ることができて、
ただ「住む町」だった神大寺を、いま、さらに好きになっています。今後は町との関わり方なども模索しながら、会社としての基盤を築き、
この町から大きく成長していきたいですね。」
「若き起業家」と聞くと、どういった人物をイメージするでしょうか?
ぎらついた目をして、タブレッドを小脇に抱え、バリバリと仕事をこなす姿でしょうか?取材当日、「おはようございます」と、待ち合わせに現れた坂本さんは、
スケートボードを小脇に抱え、マスク越しでも優しい笑顔が伺えました。
相棒のスケートボードと。「近くへの移動はいつもこれなんです」とのこと 謙虚な姿勢の内側に、青く燃えるエネルギーを秘める坂本さん。
ご縁への感謝を忘れず、チャンスを逃さず、進み続ける姿に会えました。
「僕は慎重派なので….」とご自身について話していましたが、
きちんと段階を踏み、考える、その丁寧な仕事への姿勢が垣間見え、
人が、ご縁が、彼のもとに集まる理由が、少しわかった気がしました。
─── 本日はたくさんのお話しをありがとうございました。
坂本さん:「こちらこそ、ありがとうございました。
こういう売れてないときに優しくしてもらうのって、ずっと忘れないですよね! 」
─── そんな笑顔を前にして、わたしにとっても、忘れられない時間となりました。
RE:BREAD
公式サイト:https://beerthefirst.com/1
Instagram:@rebread_beer -
このまちで育ち、このまちを育てる“未知への窓口”|ARUNŌ |新横浜

2022年7月9日、旧・横浜篠原郵便局跡地で完成お披露目会が行われた「ARUNŌ -Yokohama Shinohara-」。

こちらの施設は、横浜篠原郵便局の跡地を、“モノ・コト・バ”などと新たに繋がれる文化複合拠点。
こちらの場を企画運営されてている、ウミネコアーキ 代表取締役の若林拓哉さんにお話しをお伺いしてきました。

建築家 一級建築士 宅地建物取引士 若林拓哉さん。このまちで生まれ、このまちで育ってきた、超地元っこ。 文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
古き良きを残しながら、新たな可能性を
─── 横浜篠原郵便局の跡地が、まったく違う雰囲気に生まれ変わり驚きました。
若林さん:「こちらの建物は、1975年に建てられ45年ほど郵便局として、このまちの方たちに親しまれてきました。
築年数が重なり、耐震改修の問題などに直面したことで、大きな規模のアパートに建て替えたり、ひとまずは駐車場にしようかという話が出ていましたが、
古き良き建物の雰囲気や、特徴を活かしながら新たに地域の中心となる拠点へ改修することで、まちの方たちに新たな価値の提供をしながら、思い出を紡いでいけると考えました。」

3つの役割と6つの要素
─── どのような施設なのでしょうか。
若林さん:「ARUNŌには、大きく3つの役割があります。
1.毎日でも気軽に足を運ぶことができる
2.やりたいことに挑戦できる
3.地域の資源や歴史を深堀りできる目的が無いと入りづらい場所ではなく、気兼ねなく、ついつい行ってしまうような場所にしたいです。そして、挑戦へのハードルをなるべく下げることで“やりたいことに挑戦しやすい場所”にしていきたい。
僕自身がこのまちで生まれ育っていることもあり、このまちへの想いが非常に強いです。特に、この篠原の辺りは可能性を秘めていると思っています。」

画像出典:https://note.com/umineko_archi/n/ncdb22fc7871d 「また、これらの3つの役割を実現できるように、6つの要素を用意しました。
・シェアキッチン
・マドグチ(一窓貸し&チャレンジショップ)
・シェアラウンジ
・フローズンカフェバー
・屋外出店スペース
・シェアハウス「ARUNŌ」で挑戦し自信をつけた方々が、その後に実際にお店を出したり、住まいにしたりと、活動の場を広げるための手がかりになるような、きっかけになるような場所になれればと思っています。」

地域のフードロスを削減したい
─── 6つの要素の中に聞きなれない「フローズンカフェバー」というものがあるのですが、どのようなものなのですか。

若林さん:「フローズンカフェバーは、地域のフードロスを削減するために考えた仕組みです。例えば、シェアキッチンやキッチンカーで食材が余ってしまった場合、
その日に破棄しなくてはならなかった食材を急速冷凍機で冷凍することで保存期間が延び、また味の品質も落とすことなく保存することが可能になります。
地域のフードロスを削減し、食の無駄を省きながら気軽に事業を始められる仕組みに繋がればと考えています。」

「また、急速冷凍したものは再加熱して盛り付けをしてご提供します。温めればいつでも、だれでも比較的簡単に調理工程に携わることができるのも利点だと考えます。」

ARUNŌにainiko
他にも、自分の趣味や仕事、本やモノ、繫がりなど、自由に“好き”を表現したり、展示や販売ができる「チャレンジショップ」と呼ばれる窓スペースのレンタルや、
地域の人びとがくつろぐことのできるリビングのような場所として用意されたシェアラウンジなど。
「『地域×ヒト』の新たな繋がりの場を」という想いが根本にある仕掛けが沢山用意されていました。
このまちで育ち、このまちを育てることに挑戦する若林さんが手掛ける「ARUNŌ」、今後の展開に目が離せません。
OPENは8月予定。

ARUNŌ -Yokohama Shinohara-
URL https://u-aruno.com/
住所 神奈川県横浜市港北区篠原町1410 -
あまやかされる贅沢な時間で心身のデトックス|‘elima|自由が丘

2022年4月に、東横線自由が丘にOPENした、「あまやかしサロン ‘elima(エリマ)」。
席に通されると、選りすぐりのおやつや飲み物が次から次へと振舞われ、おしゃべりや読書を楽しみながら、ゆったりと過ごす空間が用意されている、新感覚のプライベートサロン。

こちらのサロンのテーマはずばり「あまやかし」。
会った瞬間から明るいオーラを感じる、女の子2人の母でもあるオーナーの内海 敦子(うつみあつこ)さんに会いにいきました。
文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
大好きな親友をおもてなしするような場所を
─── サロンをOPENした経緯を教えてください。
敦子さん:「もともと食いしん坊で美味しいおやつやお茶、お店を探すのが得意でした。
読書も好きだし、美容や健康、育児、スピリチュアルついての色々な方法も試したり、数多くの情報から選りすぐりの「コレだ!」をシェアすると喜んでもらえることが多くて。」

神戸「極上はちみつ紅茶」。これ、本当に絶品。お土産として購入もできますよ。 「私のお節介気質な性格を活かしながら、大好きなモノ・コト・ヒトのおすすめ情報を、忖度なしで発信できる場作りたい。と思い、
大好きな親友をおもてなしするような、疲れた心を癒してあげられるような『あまやかし』を大切にするサロンの開業に至りました。」
この日、ご用意していただいたあまやかしメニューは、

その日によって変わるあまやかしメニュー。撮影用のボリュームではなく通常仕様。 ・市ヶ谷にある昭和8年から続く老舗洋菓子屋屋さん「ゴンドラ」さんのパウンドケーキ
http://patisserie-gondola.com/smart/
・自由が丘のお隣緑ヶ丘にある「Numéro 5 Paris ヌメロサンク ・パリ」さんのチョコがけフロランタン
https://www.numero5-mp.com/
・京都が本店の日本唯一の金平糖専門店「禄寿庵」さんの銀座店限定の金平糖(伊予柑・ロイヤルミルクティー)
https://ryokujuan-ginza.shopinfo.jp/
・有機素材にこだわるナッツ専門店「
COCOLO KYOTO」さんのナッツ(白味噌・黒七味)
http://www.cocolo-kyoto.jp/
・「信濃屋」さんの枝付き干しぶどう
https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000014104
・中目黒の絶品ジェラートが有名「プレマ」さんのアフリカン・ドライライチ
https://www.binchoutan.com/product/4573357399173.html
・「AKOMEYA TOKYO」さんのシトラスチップス
https://www.akomeya.jp/shop/g/g4562382428804/自分で購入して揃えることを想像するだけで気が滅入るような、豪華すぎるラインナップ。これに加えて、数種類の珍しいドリンクが次から次へといただけるという、このサービスだけでもかなりの満足度でした…。

ひとつひとつが、唸る美味しさ。食べれなかったものはお持ち帰り可能なのも嬉しいサービス。 敦子さん:「デトックスをメインに取り扱うサロンでもあるので、基本的には添加物の少ない、良質なものを選ぶようにしています。
が、なにより美味しさが最優先。あとは、お店の方がその製品に愛を持って販売されている、“エネルギーの高い”モノを選ぶようにしています。」
ゴッドクリーナーでデトックス
‘elimaでは、取扱サロンが意外と少ないという「ゴッドクリーナー」が体験できるのも、魅力のひとつ。

ゴッドクリーナーとは、現代人なら誰しもが避けられない有害物質を強力にデトックス(解毒)する足湯の機械。
日常の生活の中で、呼吸や食事などを通し体内に入ってくる農薬や食品添加物、排気ガス、タバコの煙などは、汗や尿から排出排出しきれず体内にどんどん蓄積されつづけています。
超微弱電流を流すことで、身体の老廃物が短時間で足裏から排出される仕組み。

温かい足湯に浸かり、身体がぽかぽかし始めると開始10分ほどで無色透明だったお湯に、浮遊物がモロモロと浮いてきて、1時間で面白いくらい色が変わっていき茶褐色に変化しました。
水の色の変化は、その人のその日の体調や生活習慣の通り正直に現れるのだそう。また、リラックスしながら浸かるとより効果を実感できるそうです。

1時間後の水の色。気持ちい良いくらい色が変わりました。 冷房による身体の冷えで、連日足のむくみに悩まされていたのですが、ゴッドクリーナー後はびっくりするくらいむくみが取れ、足が軽やかに。
ゴッドクリーナーの存在は知っていましたが怪しいな。と思っていたので、想像以上にすぐにデトックス効果を実感できたのには、驚かされました。
敦子さん自身も、定期的にデトックスすることでお肌も体調も整ったことを実感されているそう。
※効果には個人差があります。
癒され元気が出るパワースポットに
─── どのようなサロンにしていきたいですか。
敦子さん:「本当にありがたいことに、素敵な友人・お客様に恵まれていて、
すでにお客様同士をお繋ぎして、お仕事のお話や、趣味の出会いのご縁を結べているのが嬉しくて。これからもお客様のご自身では気づいていない魅力・才能発掘のお手伝いをして、それを求めている方にお繋ぎしていきたいなと思っています。」

「人生の色々なお悩み相談・お困りごと解決が得意なので、困ったときは頼っていただきたい。
あまやかしサロン ’elimaに行って、デトックスして、甘やかされて、
内海敦子と喋ったら、めちゃくちゃ元気になった。と言ってもらえる、パワースポットのような場でありたいなと思います。
毎日、家族のため、会社のため、社会のために頑張ってお疲れの方。ぜひ「自分」を最優先にたっぷり甘やかす時間をつくりに来てください。」
’elimaにainiko
自由が丘にサロンをOPENしてからというもの、自由が丘の素敵なお店探しと紹介も積極的にされている敦子さん。
自由が丘にサロンをOPENしてから間もないにも関わらず、既に多くの選りすぐりの「コレだ!」情報を持っているのが流石。
取材にお伺いしたこの日、おススメいただいたお店で頂いたランチがこちら。

南フランスの家庭料理「ココット・キュイジーヌ」さんの、よくばりサラダランチ。 お店の雰囲気、人、お料理、サービス、すべてにおいて素晴らしかった…。サロンに遊びに行かれた方は、ぜひおススメのお店をお伺いしてみてください。敦子さんのセレクト力、調査力の高さを感じていただけるはず。

敦子さんの笑顔から沢山パワーをいただきました。 「あまやかしサロン ’elima」で、デトックスして、甘やかされて、自分を甘やかして。非日常を体験してみてはいかがでしょうか。
お得なオープニングキャンペーンは2022年7月末まで!ainikoを見たとお伝えすると、‘elima選りすぐりおかしのプチギフトがいただける特典あり!ぜひこの機会に体験してみてください。
あまやかしサロン ‘elima(エリマ)
住所 ご予約時にお問合せください。
Instagram https://www.instagram.com/p/CfqSQZmpzXS/ -
食で健康を支えたい!街の食堂が作るこだわり弁当|弁当kachakacha|大口

8時半の開店後、瞬く間にお弁当が売れ午前中には完売することも珍しくない、大口の人気お弁当屋「弁当kachakacha」。

kachakachaのお弁当は、一つ一つのおかずがとても丁寧に作られていて、彩りも良く、見ただけでそのおいしさが伝わり、わくわくするものばかり。
玉子焼きや炊き込みご飯は出汁から取り、タルタルソースのゆで卵はざるで裏ごししたり。作り手の心意気や、こだわりを感じます。

店内には昔から少しずつ集めた美香さんのお気に入りが並びます。 今年(2022年)の9月で20周年を迎える地元の人気店「弁当kachakacha」店主の花好美香さん、花好隆介さんご夫婦に会いにいきました。
文章:あっきー 写真:myourenjar 構成:myourenjar
古い貸倉庫を街で人気のカフェに
―――現在のお弁当販売スタイル「弁当kachakacha」が始まる前にやられていたカフェ「食堂kachakacha」を始めた経緯は?
美香さん:「飲食に携わったのは、長男が1歳の頃(美香さんは24歳と18歳のお子さんのママでもあります)。 いずれお店をやるつもりで、2軒の飲食店で働いていました。今は、もうどちらもなくなってしまったのですが、自由が丘にあった小さなカフェバーと大口通商店街の昔ながらの喫茶店です。」
「カウンターと3席くらいの小さなお店で、サイフォンでコーヒーを淹れたり。トーストとか、サンドイッチやナポリタンなどの簡単なものを作っていました。こういう感じのお店ができたらなぁと、働きながら修行させていただいていた感じです。」

自分の店を開くのに物件探しをしている頃、偶然見つけた物件が現店舗の場所。こちらは古い貸倉庫だったそう。
当時、不動産屋さんは、倉庫だから飲食店をやるには・・・と難色を示していたそうですが、美香さんは、天井も高いし、改装すればいい感じになるのでは、と手ごたえを感じていたのだとか。
そして、古い貸倉庫を改装し、当時流行っていたテイストのアジアン風のカフェバー「花茶香茶カフェ」を2002年9月にオープンしました。

ナチュラルテイストにDIYした店舗。ハンドメイドの作品などを販売するイベントやワークショップなどを開催していた時期も。 美香さん:「この辺りのお客様は、カフェよりも食堂。コーヒー飲んでゆっくりというよりもご飯を食べることを求められていたので、
地域の方どなたでも利用しやすい、ランチタイムをメインにした「食堂kachakacha」のスタイルに切り替えていきましたね。」


食堂kachakacha時代のごはんセット。左:白味噌のハンバーグ、右:タイ風ひき肉炒めのせプレート。 人気カフェとして愛されていた「食堂kachakacha」は、その後「弁当kachakacha」へと生まれ変わることとなります――――
弁当カチャカチャの誕生ストーリー
―――「食堂kachakacha」は、ハイクオリティカフェで大ファンだったのですが、今後、営業再開などはされないのでしょうか?
美香さん:「緊急事態宣言が出た2020年4月7日の夜、明日からどうすればいいか、スタッフ全員で相談したんです。
お弁当箱などの資材も足りなくなってきたし、食材の仕入れと仕込みで翌日は一日休みにして、その次の日のオープンの時間までに、できるだけたくさんのお弁当を作ることにしました。
4月9日の朝11時のオープン時にはお弁当を求める大行列ができていて、それを見たときは鳥肌が立って泣きそうになりました。」と当時を振り返ります。

弁当カチャカチャのロゴ入りののれんは、ご主人の花好隆介さんがデザイン 「たくさん用意したお弁当がありがたいことに、15分で売り切れてしまって。
皆さん口々に、「大変だろうけれど頑張って」と声を掛けてくださったり、常連さんが買いに来てくださったり、『お客様がいま求めているものはお弁当なんだな』と。
確信を持って“弁当カチャカチャ”として、スタートしました。」

土日は早い時間帯での売り切れも多いので、予約がオススメ。 美香さん:「弁当屋になってからは、毎日19時半に寝て、夜中の2時に起きる生活ですが、それでも身体が元気なのは食事のおかげだと思っています。食べたもので身体ができているというか。
だから、この街の人たちにもしっかり食べてもらいたいんです。
添加物がたくさん入ったものや、出来合いのものだけで済ませて欲しくない。食を通して健康を。という想いが強いです。」

食堂kachakachaの頃に定食で出していたメニューを軸にレパートリーを増やし、お弁当として生まれ変わった「弁当kachakacha」は、毎日15種類程のお弁当がずらりと並びます。
「kachakachaのお弁当を楽しみにしてくださる方のために、気持ちを込めて、一つ一つを大事に作るようにしています。
食堂を再開しないんですか?という声は多くいただきますが、“二兎を追うものは一兎をも得ず。”しばらくはお弁当専門でやっていくつもりです。」
今やるべきことを見出してやる。真っすぐな美香さんの人柄が垣間見れる瞬間でした。

美香さんやスタッフもイチオシ!私が一番好きな塩鮭と鶏の唐揚げ明太子のり弁 唯一無二のこだわりのお弁当
元々健康志向だったご夫婦ですが、お弁当屋を始めてから更に強く意識するようになったのだとか。
食材を切る工程から、ご飯は基本的に十五穀米を使用し、既製品の合わせ調味料や、冷凍食品などは一切使わないこだわりよう。

―――お弁当作りやお店を続けていく上で大切にしていることはありますか?
隆介さん(以下りゅうさん):「弁当専門店にするとき、「のり弁をやりたい」と直感が働いて。よくあるのり弁は、大抵冷凍品の白身魚のフライが入っているけれど、そんな“普通ののり弁”は嫌なので(笑)、自然とこういう形の「のり弁」が生まれました。

「カチャカチャではすべて一から手作りのお弁当。“自分たち自身も罪悪感なしに食べられるものをお客様にも食べてもらいたい”という想いで作っています。」

人気ののり弁はご飯が見えないほどおかずがモリモリ! りゅうさん:「この狭い大口という街で、他にないような、唯一無二のお店をやりたい。他では食べられないようなもの、他にはないものを常に考えています。尖った存在でいたいというか、なんでも普通じゃないのが好き。ずっとそんな感じなんです(笑)」
美香さん:「今は随分落ち着いて見えますけどね、ずっと金髪でしたからね(笑)」

「夫婦っていうか、親友か同士って感じ」7歳差の仲良しご夫婦は一度もケンカをしたことがないんですって! 食堂kachakachaにainiko
―――お休みの日には、最近はご夫婦でキャンプに行かれているそうですね。
りゅうさん:「以前は週に一度しか休みがなかったので、なかなか遠出もできずに自宅マンションのベランダでテント張ったりしてました(笑)」
美香さん:「キャンプは生活の一部にしたい。ソロキャンプにもずっと憧れていて。今は数メートル離れた場所にそれぞれのテントを張って、好きなキャンプ飯を作り自由に過ごすのが一番の楽しみです。」

取材の間も、キャンプでのエピソードを伺ったり、ソロキャンプ部を作ろう!と盛り上がりました。 ご家族の生活スタイルの変化や、地域のニーズ、時代の流れに合わせて、柔軟な店づくりをしてきた食堂kachakacha。コロナ禍の外出自粛や、緊急事態宣言により、早い段階でお弁当販売専門店に切り替えたのは、同業者の仲間からの反響も大きかったとか。
あの時の、不安で先が見えない私たちにとって、彩りが良くバランスの取れたおいしいお弁当には元気をたくさんいただきました。
毎日食べても飽きない、罪悪感なしに食べられる優しいお弁当に込められた静かなメッセージ。ぜひ受け取ってください。
食堂kachakacha(カチャカチャ)
住所:〒221-0014 神奈川県横浜市神奈川区入江2丁目4-14加藤ビル1階
Instagram:@kacha_mikanbaco -
優しい気持ちになれる、まちの人気レストラン|GENTILE|東白楽

5月13日に1周年を迎えた、東白楽のイタリア・スペイン料理レストラン『GENTILE(ジェンティーレ)』。
“GENTILE”は、イタリア語で“優しい、親切”という意味で、『優しい気持ちになれる場所』という想いを込めて、店名にしたのだとか。

二階建て一軒家の店内は、地中海をイメージした深みのある青色が印象的。
一歩踏み入れると、
二階へ続く吹き抜けと窓からたっぷり入る陽射しで開放的な空間が広がります。
“お子様連れや、カフェ利用のみ、何でも大歓迎”というコンセプトが支持され、開店してから口コミで居心地の良さやお料理の評判が広がり、瞬く間にまちの人気店に。

この辺りでは貴重な子連れで利用しやすいお店。女性のお客様が9割を占め、ママやマダムの集いの場に。 笑顔で明るい接客が素敵な、
オーナーの長谷川 翔麻さんに会いにいきました。文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
歌手を目指していた、元ギャル男
─── 修行時代の話を教えてください。
翔麻さん:「地元が静岡で、歌手を目指して上京して。路上ライブで“ゆず”を歌ったりしていました。でも、その当時金髪の長髪のギャル男だったので、ギャップがすごかったと思います。
バイトを掛け持ちしながら、歌手を目指して頑張っていましたが、
将来を見据えたとき、元々食べることが好きだったこともあって『飲食店を持つこと』に夢がシフトしていきました。」
─── 翔麻さんに、ギャル男時代のお写真見せていただきましたが、本物のギャル男でした。気になる方は直接お店へ。

「興味のある料理のジャンルの料理は、とにかく全て飛び込んでいこう。と、都内のあらゆるレストランで料理経験を積みました。
色んな現場を見ていく中で、尊敬する師匠との出逢いを機にイタリア料理に魅了されていったんです。その方から教わったイタリア料理をベースに、自分が美味しいと思うスペイン料理、魚介料理などを加えた『GENTILE』の形が生まれました。
色んなジャンルの料理に触れてきた経験を活かして、自己流で味を組み立てながらメニュー作りをして、お客様の反応を見てブラッシュアップして。
いい意味で枠に囚われない料理でありたいと思っているので、常に勉強し続けている感覚で、修行は現在進行中です。」

新鮮な海の幸とお野菜、素材の味を伝えたい
お店の看板メニューは、横浜の魚市場から仕入れる新鮮な海の幸を使った『魚介料理と、パエリア』。その日仕入れた鮮魚を、お好みの調理法〈アクアパッツァ|蒸し焼き|ロースト〉で指定してオーダーが可能。

翔麻さん:「選べる調理法で断トツ人気なのが、アクアパッツァ。
その日仕入れた鮮魚の種類や大きさによって、旨味の出方が変わるのですが、ベースはあさりとオリーブ、ケッパー、自家製ドライトマトでシンプルに旨味を引き出し、素材そのものからの旨味と塩のみで味を調整します。
魚をダイレクトに楽しんでいただける一品です。」

『真鯛のアクアパッツァ』身がふっくら柔らかく、旨味が溢れる一皿でした。 「パエリアのこだわりは、色々な魚のアラを4、5時間かけて出汁を取り、生のお米から焚いていること。
出汁を取る魚のアラも、パエリアに使用する具材も、その日の仕入れに応じて変わるので、来ていただく度に、表情の違ったパエリアを楽しんでいただけます。」

『イサキとあさり、ししとうのパエリア』生米から焚くので少しお時間かかります。1人前から頂けるパエリアは貴重で嬉しい。 「地元、静岡にある契約農家“杉正農園”さんで生産された安心安全なお野菜と横浜野菜を仕入れ、美味しい野菜の提供にも力を入れています。
魚も野菜もお肉も、“素材の味を引き出す”ということが一番のこだわり。
たまにお客様から「お酒が飲めなくて、ごめんなさい」とお声がけいただくことがあるのですが、僕自身が、全くお酒が飲めなくて。
お酒が飲めない方も、気兼ねなく立ち寄っていただきたくて、自家製ジェラートやバスクチーズケーキなど、デザートも力を入れてご用意しています。
お酒に関しては、ソムリエのスタッフが厳選した旬なワインなど、常時種類豊富にご用意しています。お酒がお好きな方もお楽しみください。」

美味しいエスプレッソ、あります。
─── お料理以外のこだわりを教えてください。
翔麻さん:「このまちは、大学が近いこともあって学生向けのお店が多く、家族で行けるお店が少ないんです。
休みの日に、わざわざ遠出しなくても、近所で気軽に家族で食事ができるお店を作りたくて。ベビーチェアーを用意していたり、女性の方が利用しやすいように“少なめ”でのオーダーもお受けできるようにしています。
僕が4人兄妹の長男で、3人の妹と母の女性だらけの中で育ってきたこともあり、女性の気持ちがわかるというか。女性のお客様が気軽に立ち寄れるお店にしたいという気持ちが強いです。」

『カプチーノ』私が過去いただいたカプチーノの中で、一番おいしかった。 「なかなか、美味しいエスプレッソが飲めるお店ってないんですよね。食後に美味しいエスプレッソを楽しんでいただきたくて、バリスタも勉強しました。
砂糖を入れて、香りを楽しみ余韻を味わいながらいただく本場イタリアのエスプレッソの楽しみ方を体感いただけるように、メニューに飲み方のご案内を記載しています。
このコーヒーを求めに、来てくださるお客様も少しづつ増えてきていることが本当に嬉しいです。もちろん、コーヒー一杯のご利用も大歓迎です。」

イタリアのナポリ産コーヒー豆を使用。食後にエスプレッソ、最高でした。 GENTILEにainiko
─── OPEN間もなく長期の休業や時短営業を余儀なくされ、変動の多い1年で大変ではありませんでしたか。
翔麻さん:「時短から始まったことが、徐々にお店を加速することに繋がったので、結果良かったと思っているんです。
お客様たちが本当に優しくて。お客様たちに味を伺いながら、料理を進化させることができた1年でした。ここにお店を構えることができてよかったです。
店舗を増やしたいなんて思いはなくて、まちに根付いたお店として細く長くやっていければと思っています。」

「この日のために、15年振りに気合い入れて髪を染めましたよ。」と、お茶目な翔麻さん。明るくてポジティブで懐の大きい人柄が魅力的です。 翔麻さんが“優しい気持ちになれる場所”と想いを込めた「GENTILE」はその名の通り、優しさの循環がうまれる場となっていました。

「A presto!!(またね)」 GENTILE(ジェンティーレ)
住所:神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-1-6 松田ビル 1F
Instagram:@gentile142857 -
まちで育む空間 book café “élever”への挑戦|anouk|大倉山

常に数か月先まで予約が埋まる、大倉山の人気美容室「anouk」

anoukのオーナー堀内 拓さんの、次なる挑戦は book café〝élever〟
文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
2022年5月24日より開始されたクラウドファンディングは、私語厳禁の“小さな図書館”book café〝élever〟開業へ向けたもの。日本国内でも他に多くの事例を見ない、新たな挑戦が大倉山からはじまります。

https://camp-fire.jp/projects/view/592044 現在クラウドファンディングに挑戦中の、オーナー堀内 拓さんに想いをお伺いしてきました。
まちの変化を体現したい
─── なぜ 美容室が、book caféを?
堀内さん:「anoukを開業する時点から、大倉山という街の活性化を目指していました。
お洒落な小さなお店が少しずつ増えていくことで、他の地域の方が「大倉山、最近お洒落らしいよ」と足を運んでくださるようになり、
そこからまた新しく開業したい方々が集まり、自然とよりお洒落な街に変化していく事が体現できるのではないか、と思っているんです。」

「anoukを初めてから4年が経ち、ありがたいことに多くのお客様に利用いただくお店として、みなさまに育てていただいています。
普通の流れだと、一店舗目の美容室が潤えばニ店舗目の美容室。かもしれませんが、そんな“普通”の流れではなく、
家具屋や雑貨屋、コーヒースタンド店など。よりまちの方たちに喜んでいただける業種にも挑戦していきたいと思っているんです。その最初の挑戦となるのが、book café 〝élever〟。
場所は、ルーブル美術館のルーブルフランスの設計など、
世界的にも注目されている日本人建築家ユニットSANAAの妹島和世さんが手掛けた、大倉山の集合住宅への開業を予定しています。」

〝育てる〟〝育む〟book café
─── 〝élever〟に込めた想いは
堀内さん:「〝élever〟は、フランス語で〝育てる〟〝育む〟の意味です。
お客様方に寄付して頂いた本で棚と店を〝育てて〟頂き、それぞれの有意義な時間を〝育んで〟頂きたい。そんな思いでつけました。」

「私は本を読むのが大好きなのですが、本当に静かなところで本と向き合える空間ってほとんど無くて。
自分自身があったらいいなと思って構想をし続けていたのが〝élever〟です。
図書館に近い静穏な空間の中で、ほっと一息つける飲み物や焼菓子のご提供や、
若手作家さんの作品、廃れていく伝統工芸、革から選べるフルオーダーのブックカバーなどの、小物や雑貨を販売するスペース。」

「日頃触れないジャンルの本やアートブックなどに触れることで、自分自身の新たな感性との出逢いや、気づきの時間となればと。
あと、“デジタルデトックス”をしていただく空間にしたくて。日常的にスマホやPCに触れる時間が長く、気づくと手にしてしまっているデジタルとの時間。
強制ではないのですが、ご希望の方は受付で預けていただく形で、本と、自分と、向き合う空間を満喫していただけたらと考えています。」

「book caféと言う名前だけにとらわれない空間を、みなさんの手で一緒になって〝élever〟を育て、育んで頂けると幸いです。」
book café〝élever〟にainiko
大倉山に“すごい美容室がある”と知ってはいたけれど、想像を遥かに超えていた。
店の中に一歩踏み入れると、洗練された空間にオーラを放つ堀内さんが居て、久しぶりに自分の中にある感性が動き出すのが分かった。
book café の開業が難しいかも。と、SNSでの投稿を見て居ても立っても居られず「anouk」へ向かい、初めて出会ったこの日。
この空間と堀内さんと出逢い、大倉山のまちへの想いと長期的に見たまちの活性化への展望をお伺いし、
『book café〝élever〟を育てたい』
という淡い思いは、絶対に実現させたいという強い想いに変わった。

新しい素敵なbook caféを、このまちに。
みなさんの手で一緒に育て、育む、〝élever〟へのご支援は、こちらから。
anouk
住所 横浜市港北区大倉山5-25ー103
Instagram @127anouk -
おいしいおにぎりに隠された、想いとこだわり|pukutto食堂|大倉山

2022年2月7日から3月31日の、凡そ1か月間に亘り実施された『大倉山春のcafeまつり』。


大倉山、大曾根にあるカフェ4店舗(ありをり と ゆるり、喫茶ぽるく、OTTOTTO COFFEE(居酒屋「男魚魚」が営業する昼のカフェ)、pukutto食堂)で共催されたスタンプラリーは、連日多くのお客様が参加され大きな話題となりました。

そんなイベントの中心人物のひとり、
『pukutto食堂』の店主、坂口 萌さんに会いにいきました。文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
元SEがカフェ店主になるまで
─── pukutto食堂を始めた経緯は?
萌さん:「大学卒業してから、SE(システムエンジニア)の仕事をしていました。
職場の人には恵まれていたけれど、エンドユーザー(お客様)には合わない仕事だったので、4年ほど続けているうちに無性に『人に会いたい』『人が集まる“場”を作りたい』と思いが沸々と強くなっていきました。」
自家製ビネガードリンクやデザート、美味しいものが揃っています。 「SEを辞め、この先どうしようかなと模索していた時、
この場所で姉が設計事務所を営んでいたこともあり、事務所の賄いや知り合いの食事を作る“限られたまちの社員食堂”的な食事作りを始めました。
飲食は未経験でしたが、毎日作り続けていくうちにありがたいことに『本格的にカフェをしてほしい』と声をかけてもらうようになって、
より一層『人が行き来するような場所作りをしたい』という思いが強くなり、この店を始めることになったんです。」

本で読んだ“pukutto”という言葉が気に入り、店名に起用したのだとか。 食いしん坊が作る、おにぎり
2015年にOPENしたpukutto食堂。
明るい陽射しがたっぷりと差し込む、洗練されているけれど肩ひじはらなくてよい。そんなゆったりとした空間でいただけるのは、萌さんの地元九州の郷土料理や、お店自慢のおいしいおにぎり。

おにぎりの定食 萌さん:「私は4姉妹の3女で、幼い頃から4姉妹の中で1番の食いしん坊でした。特に『お米』にうるさい子で(笑)
炊き立ての美味しいご飯が大好きで、小学生のころはおかずなしでもご飯を3杯食べるくらい白米が大好きで、お米に対するこだわりが強かったんです。」

「大のお米好きということと、
姉の子供がアレルギー持ちだったことだったこともあり、安心した食の提供できると感じた“和食”を軸としたカフェで、
美味しいお米で握った「おにぎり」を提供したい。という構想を形にしていきました。」

萌さんの笑顔に、料理に、いつも元気をいただいています。 美味しいおにぎりに欠かせないモノ
萌さん:「カフェを始めたいと言っても、飲食の経験があるわけではなかったので、
三軒茶屋にある『かみむら食堂』で1年間修行をしました。ここでは野菜を切ることから始まり、調味料は何を使うかなど、料理の基本を一から学びました。料理のノウハウだけでなく、食材選びやレシピ作りをする上での考え方など。ここでの経験は、今の私の軸になっていますね。」

「料理に対するこだわりは、『これ、どうやって作っているんですか?と聞かれたときに答えられないものは、出さないこと』
当たり前のことかもしれませんが、使っている全ての食材を知ること、すべての工程に携わることを大切にしていて、これは開店当初から続けていることです。」

萌さんが絶大の信頼を寄せている「しのさんちの海苔」 「修行中は、おにぎりのイロハも学びました。その中の教えのひとつが『海苔を探すところからはじめなさい』ということでした。
おいしい海苔を探す中で出会ったのが、『しのさんちの海苔』。
長崎県島原市の海苔養殖家「しのさん」は、18歳のころから海苔を作り続けて半世紀。有明海の水質と干満差を利用して作られた有明海産海苔の美味しさは格別です。
pukutto食堂では、板のりをオーブントースターで焼いて香ばしさと旨味を引き出してからお出ししています。」

萌さんの握るおにぎりは、優しくておいしくて元気がでる。小さなお子さんから年配の方まで、幅広い年齢のお客さまから愛される、pukutto(ぷくっと)ご機嫌になる。そんなおにぎりです。 「お米は開店当初から変わらず、農家産直米すえひろさんの美味しいお米を使わせていただいています。
美味しくて安全な厳選されたお米であることはもちろん。季節毎に楽しめる新米はどれも絶品!
顔が見える生産者さんが愛情込めて作られた海苔とお米を使って、愛情込めて握っているおにぎり、ぜひ一度食べていただきたいです。」

pukutto食堂にainiko
─── 大倉山では、店舗の垣根を越えた楽しいイベントが続いていますね。
萌さん:「いろんな形のコラボやイベントが開催される度に刺激を受けています。
自分が参加させていただくイベントも、そうでないものもあるけれど。結果、このまちが盛り上がればそれ以上に嬉しいことはないと思っています。
このまちが大好きなので、お客様や、このまちの仲間たちと一緒に楽しみながら挑戦できる環境がとてもありがたいです。」


左:大倉山の人気店がコラボしたカレープレート|右:ローカルメディアと近隣店舗とコラボしたローカルメディア弁当 「夢はなんですか」とお伺いしたあと、
『このまちのために自分のできることはなんだろう、、、自分ができる仕事ってなんだろう。』と、少し沈黙の時間が流れた。
これからの自分の使命と向き合う、等身大の萌さんの姿が垣間見れた瞬間でした。
これが彼女の原動力なんだなと。
連日お客様が賑わう人気店でありながらもそれに満足することなく、
このまちでの自分の役割や可能性を模索し続け、このまちに必要なものを常に考えている。見た目の可愛らしさとは相反する、芯の強さと、まちへの想いを感じました。

人が人を想って うまれる「なんか いいな」。
そんな「pukutto(ぷくっと)」な気持ちを体感しに、会いに行ってみてはいかがでしょうか。
pukutto食堂
住所:〒222-0037
神奈川県横浜市港北区大倉山3-5-11-A
Instagram:pukutto_ookurayama -
飛躍し続けながらも、変わらぬ姿がここにある|世界アトミ食堂|指扇

2022年3月、多くのファンに惜しまれながら大倉山での営業に幕を閉じた『世界アトミ食堂』。
次の活躍のステージとして選んだ場所は、埼玉の指扇(さしおうぎ)。

お店の外観から『世界アトミ食堂』の世界観が溢れ出ていて大興奮! 文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
指扇へのおすすめの行き方
菊名から「川越市」行きの電車に乗り、まず向かった先は『川越』。
菊名から川越まで直通運転のため、乗り換えなし。座っているだけ。で1時間40分ほどで川越に到着します。

出典:https://www.navitime.co.jp/ 電車で行く方は、この行き方がとってもおすすめです! 蔵造りの町並みや、時の鐘、菓子屋横丁を散策。


川越名物“いも恋”や、おしゃれすぎるスターバックス、有名なトルコランプのお店などにも立ち寄りながら、小江戸・川越散策を楽しみました。


川越散策を楽しんだら、川越駅から指扇駅までは電車で10分ほどで到着。川越散策からの世界アトミ食堂指扇店へのフルコース、おすすめですので、ぜひ。
さて、ここからが本題。
指扇店へ移転した『ホントのところ』『指扇店ってどんなところ』など、跡見 卓也さん、翔子さん(リリィさん)ご夫婦にお話を伺ってきました。

写真 左:翔子さん/リリィさん|右:跡見卓也さん/跡見さん 縁も所縁もない『指扇』への移転
─── そもそもなぜ、大倉山から「指扇」への移転を決めたんですか。

跡見さん:「地元大倉山は、住みやすくて大好きな町だし、自分の性格的にもほかの場所で、しかも縁も所縁もない『指扇』という場所を移転先に決めるなんて想像もしていなかったんです。」

「そんな自分の気持ちを動かしたのが、自分たちが移転する前にこの場所で超人気居酒屋を営んでいた「ほどほど屋エイト」の高山家との出会いでした。
多くの常連さんに愛されている「ほどほど屋エイト」は、夫婦で飲食業を営んでいて、姉さん女房で、子供が同じ歳で、同じ車に乗っている、とか。
境遇が可笑しいくらい一緒で、距離が縮まるのに時間がかからなかったんです。そんな彼らが京都への移住を決めた話は、他人事とは感じられなかった。」

「大倉山を離れることはこわいし、悲しいけれど、
“この店の跡を継ごう”。
次のステージへ向かう決意をし、指扇への移転を決めました。」
理解してくれる方たちへ最大限のおもてなしを
1年ほどの移転準備期間を経て、遂にOPENを迎えた『世界アトミ食堂指扇店』。待ちに待ったプレオープンのメニューは、新作ぞろい。
<カレー>
エビのクリームカレー
レモンと胡椒のキーマカレー
ネパールチキン<副菜>
ごぼうのポタージュダル
レモンココナッツサラダ
筍のアチャール
玉ねぎのアチャール
スパイス煮卵
いうまでもなく“最高”にキレキレの美味しさが健在。というよりも、更にパワーアップしている圧巻のカレープレートでした。 ─── 更にパワーアップしたカレープレートをいただき、指扇店での意気込みを感じました。プレオープンを迎えての心境は?
跡見さん:「この日を迎えられるまで正直、不安も緊張も大きかったです。
特に力を入れた宣伝などもすることができなかったけれど、大倉山のお客様からの口コミが不思議な力で埼玉に届いていて、蓋を開くと埼玉からのお客様も横浜からのお客様も来てくださり、
改めて、多くの方に支えられていることを感じたプレオープンとなりました。」

「極端な表現かもしれないけれど、誰にでも愛されるカレー屋でなくてもいいと思っていて。
僕たちの出す食べ物を信用して、支持してくれる方たち。新しい味を常に求めている人たちにに対して最大限のおもてなしができるようなお店でありたいなと思っているんです。」

リリィさん:「イートインでカレーの味を楽しんでいただくのはもちろんですが、
お店の雰囲気とか空気感とか、流している音楽も含めて。“この空間で食べるカレー”を楽しんでいただけるといいなと思いながら、店づくりの準備をしてきました。
大倉山から指扇からの移動を何度も繰り返しながらの準備は大変でしたが、1年間じっくりと時間をかけて店づくりができ、こうしてお客様を迎えられたこと、ひとまずほっとしています。」

跡見さん:「大倉山で培ってきた、テイクアウトとイートインでの経験がとにかく大きい。指扇から日本全国、世界に向けて、「世界アトミ食堂」らしさを表現していければ嬉しいです。」
世界アトミ食堂指扇店にainiko
─── 大倉山、横浜のみなさんにメッセージはありますか?
と、質問するとすぐに返ってきた言葉が
「会いたいよーーー!!!!!」でした。
その反応の熱量を感じて、ほっとしてしまった私。
指扇店に移転し躍進を続けながらも、変わらぬお二人の姿と気持ちがここにある。
遥々、指扇に行ったのにも関わらず帰ってきたアットホーム感がものすごく嬉しかったし、居心地がよかった。

「また会いにいこう。」
世界アトミ食堂
住所:埼玉県さいたま市西区高木133-12
Instagram:@atomi_curry_official
WEB:https://atomisyokudou.com/
(2022/5/7) -
老舗の強みを生かした新鋭カフェバー|ペドーネ / カフェ・ド・ピオン|大倉山

東急東横線、大倉山から歩いて2分ほど。モダンな外観と大きな窓で解放感のある「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」。

お話を伺ったのは、オーナーの塩坂圭さん。圭さんのご実家は、1988年にOPENした大倉山の老舗パティスリー「パティスリーピオン」。
ウインドサーフィンのプロ選手として活躍していた経歴を持つ、異色のパティシエがOPENさせたのが今回ご紹介するお店「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」。
2020年5月にピオンのケーキが食べられるカフェ「カフェドピオン」をOPENさせた後、2021年10月にバール部門「ペドーネ」をジョインする形でリニューアルオープン。
現在カフェとイタリアンの二面の顔を持つ「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」として、多くのファンを魅了している、新鋭人気店です。

左:パティシエ、景(かげ)さん|真ん中:オーナー、塩坂圭さん|右:シェフ、吉田さん 文章:myourenjar 写真:myourenjar 構成:myourenjar
親から子へ子から孫へ、受け継がれる味に
母体の大倉山の老舗パティスリー「パティスリーピオン」は、圭さんのお父さまがオーナシェフを務め、1988年に創業したお店。

店内には、種類豊富な生菓子、焼菓子やチョコレートなどが並び、1日中お客さまが絶えず訪れる、大倉山のまちに根付いたパティスリー。

「大倉山」というネーミングのケーキや、大倉山ハチミツを使った焼菓子などが並ぶ。 圭さん:「ケーキに使わせていただいている果物は、全国各地の契約農家さんから直接仕入れをさせていただいています。
市場に出回らないような品質の良い果物を使用することができているのは、これまで培ってきた“契約農家さんとの関係が築けているからこそ”だと思っています。」

日常のケーキから、特別な日のケーキまで種類豊富な美しいケーキたち。 「お店と共に自分自身も年を重ねて、子供を持つ親になった今。お店に来てくださるお客さまが『小さい頃に食べていた味を子供にも食べさせたい』と、
ケーキを買いに来てくださる姿を見るのがとても嬉しいんです。
この地域で長くお店を営ませていただいているからこそ、感じられる喜びです。いつ来ていただいても、変わらない味がここに来ればある。そんなお店を続けていけたら、と。ピオンのケーキをもっと気軽に食べられるお店を作りたいと『カフェ・ド・ピオン』の開店を決めました。」
ここ「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」では、「パティスリーピオン」で作られたケーキや焼菓子を、イートインやテイクアウトで楽しめます。

取材に伺った日も、お客様がケーキを求めに立ち寄られ「ここでピオンさんのケーキを食べていけるのは嬉しいわ。」と話されている姿が印象的でした。
老舗の味を気軽に楽しめるカフェスペースとしてケーキをイートインする方も多くいらっしゃいますが、夜のディナータイムにも、ウィンドウに並ぶケーキを楽しめるので、お食事を楽しんだ後のデザートとしても利用できるのは、嬉しいサービス。
強みを生かした逸品たち
母体が老舗パティスリーだからこそ実現できるのが、契約農家さんから直送されたフルーツを使ったいイタリアン。

バルサミコ酢とイチゴの酸味、ナッツの食感。五感で楽しめる前菜。見た目も華やかで美しい。 『トレビス、いちご、ブルーチーズのサラダ』は、トレビスの苦味とブルーチーズの塩味、熟成バルサミコと一緒にいただく、新鮮なイチゴ。ビールやワインと一緒にいただきたくなる逸品。
季節の果物を料理に取り入れていくのができるのは、パティスリーでの長年培ってきた経験がるからこそで、季節によって使われる果物も変わるのも、訪れる楽しみのひとつに。
こちらは、『ホタルイカと魚介出汁のアランチーニ』。アランチーニとは、ライスコロッケのこと。

ナイフを入れると、とろーりチーズがたっぷり!ホタルイカがいい役していて、これもお酒が進んでしまうやつ!! ホタルイカのワタを味のベースに魚介の出汁の旨味、中にはモッツァレラチーズを忍ばせている、初めての感覚のライスコロッケ。これ、絶品でした。
最後にご紹介するのは、お店自慢の看板メニューでもある沖縄ロイヤルポークを使った『ポルケッタ』。

これは、絶対食べてほしい。手間暇かけて作られているハーブとスパイスが、ロイヤルポークと相性抜群!ビールやワインと一緒にぜひ!! 通常よりも30日間長く手間暇をかけて飼育することにより、肉質がきめ細かく柔らかな仕上がりが魅力の「沖縄ロイヤルポーク」。飼育の餌にもこだわっているため特有の臭みがないのも特徴です。
そこに数種のハーブとスパイスを練り込んで塊のまま豪快に巻いて焼く、イタリア定番のお肉料理。
シェフ|吉田さん:「メニューを考えるときは、季節感と、旬の食材をベースに色んな調理方のアプローチを日々模索しています。
基本はイタリアンのアプローチではあるのですが、料理の師匠は和食の人だったので、和と融合させたり、暑かったらエスニック要素を入れてみたり。」

手元にあるお肉は、大倉山人気精肉店「肉のヤマザキ」さんの和牛。地元の店舗さんとの繋がりも大切にされています。 「イタリアのワインやランブルスコ、日本のクラフトビールなどのドリンクメニューも豊富に取り揃えているので、お料理とのマリアージュをお楽しみください!」
友達の家に遊びに来るような感覚で
「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」の店内の壁の色は一面青色。

これは、圭さんがウインドサーフィンのプロ選手として活躍していたことから、海や空の色をイメージして選んだものなんだとか。
開放的で爽やかの雰囲気の店内イートインスペースのほかに、カウンター席やテラス席も用意されているので、色々なシーンで利用可能。

圭さん:「とにかく、気張らずに気軽に遊びに来てもらえるお店を作りたくて。このお店自体が、ケーキが食べられるし、カフェ利用もできるし、お酒も飲めるし。どうやって使っていただいてもいいんですよ(笑)
ご家族連れでいらしたお客様で、お子さんはケーキを食べながら宿題してて、ご両親はお酒を楽しんで、という風にご利用されている方がいて。そんな風に、友達の家に遊びに行くような感覚でふらっと立ち寄れることができるお店でありたいと思っています。」

一人でサクッと立ち寄れる雰囲気と価格設定が嬉しい。 ペドーネ / カフェ・ド・ピオンにainiko
ランチ、ディナー共にを利用させていただいたことがありますが、とにかくスタッフの方の雰囲気がいい!

さりげなく今日のおススメ料理を教えてくれたり、料理に合う飲みものを、楽しくわかりやすく複数提案してくれたり。
初めて訪れたのに、温かく出迎えてくれるお話の仕方と接客で、すぐに溶け込めるアットホーム感。その居心地の良さと、お料理と飲み物の美味しさに「すぐにまた来たい。」と思ったほど。
シェフ|吉田さん:「僕にとって“外食はとても楽しい時間”なので、お客さんにとってもお店にいる時間がほんの少しだけでも日常の中のいい時間になってくれれば、めちゃくちゃ嬉しいんです!
色んな背景をもった人が一つの空間にいて、それぞれがそれぞれの楽しみ方をしてる風景を見ることが、働いていて楽しいと感じるときですね。」

景さんの笑顔と接客も大好きです! ひとりでも、デートでも、家族団らんでも、色々なシーンで気兼ねなく利用できる、老舗の強みを生かした新鋭カフェバー「ペドーネ / カフェ・ド・ピオン」。
こんなお店がまちにあると嬉しい。そんなお店です。
ペドーネ / カフェ・ド・ピオン
住所:〒222-0037神奈川県横浜市港北区大倉山2-4-10リンモビル101
Instagram:@cafe_de_pion_pedone
パティスリーピオン
住所:〒222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山3-2-2
Instagram:@pion_1989
WEB https://www.pion1989.com/
(2022/4/20) -
保護中: カナダと妙蓮寺をつなぐ|KANATA cafe|妙蓮寺

